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土井先生を引き上げ話を聞くと二年前にここを卒業されたかたなんだとか。
なので喜八郎も安武を知っていて、見ている限りとても仲が良さそうだった。今も二人で話している。
土井「安武、あまり下級生に変なことを教えないでくれ。」
ちょっと嫌そうな顔をして、土井先生が安武に向かって言うと安武はくっくっ〜。っと嬉しそう？に笑って、
安武「先生が落ちたときの顔よかったですよ〜。工夫しろっていった瞬間にそのガキが作ったからくりにかかるなんて、どんな気持ちでしたぁ〜？」
と、すごく相手がイラつくような言い方で先生を挑発していた。対する先生は、怒るというより呆れたような感じで
土井「お前、相も変わらず嫌なやつだな…。」
といった。安武も安武で、そんなに誉めないでくださいよ〜。っと返す。
どうやらこの人は、根っからこう言った性格の人らしい。
土井「それはそうと、学園長先生のところに挨拶には行ったのか？」
安武「ん〜。まだっすね。」
安武は、まるで当たり前であると言わんばかりに言う。それを聞いて土井先生は、大きい声で怒鳴った。
土井「ここに来たらまず、学園長に挨拶しろと何度言えばわかるんだ！！今すぐ行ってこい！！」
安武はそのリアクションを見て、なぜかさらに機嫌が良くなった。それに加え、どーしてもいってほしい〜？何て聞いていた。そうしたらもちろんのことではあるが、先生の怒りが最高潮に達するわけで。
ｺﾞｶｯ
安武は土井先生の出席簿で殴られそのまま土井先生に引きずられて学園長先生のところに連れていかれた。残された一年の二人は”まるで嵐が去ったような”と言う表現とはこういうときのことか…っと思ったとか。
綾部「相変わらずだなー、安武先輩は。」
喜八郎は、引きずられて行く安武の姿を見てそう呟いた。それを聞いて兵太夫は、
笹山「あの人、学生時代ずっとあんな感じだったんですか？」
と聞いた。喜八郎は平然とした顔で、そうだよ。っといった。
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作者名：美味しいイチゴ | 作成日時：2018年3月22日 0時
