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土井先生の立っていた場所の床が勢いよく上に飛び出した！
それに全く気づけなかった土井先生はまんまと彼らのからくりにはまってしまい、長屋の屋根を突き破り外へ放り出された。
しまった！？っと思った土井先生は飛び出た床を蹴り地面の方へ着地した。
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…………………………はずだったのだが、着地したはずの地面に足がついた瞬間、ふわっとした気持ちの悪い浮遊感に襲われた。一瞬何が起こったのからなかったが、地面が自分の顔に近くなるのを見て、落とし穴にはまったということに気づいた。
土井先生は声にならない叫びをあげ、落とし穴に落ちていった。
その様子を自分達の部屋から見ていた兵太夫達は、土井先生が心配になり穴まで駆け寄っていった。
夢前「先生ー！！大丈夫ですか！！」
穴のなかを覗き土井先生にそう問うと、
土井「大丈夫なわけあるかー！！何でこんなからくりと落とし穴を作った！？」
と少し怒り気味に言われ、兵太夫と三次郎は顔を合わせた後少し困ったようにこう言った。
笹山「確かにからくりを作ったのは僕らなんですけど、落とし穴は綾部先輩のものだと思うんですが…。」
兵太夫の言い方にちょっと違和感を覚えた土井先生は頭に?を浮かばせていたのだが、後から覗きに来た二つの影を見て、正格にはあの男を見て土井先生は目を見開いた。
綾部「だぁ〜いせ〜こ〜。」
きれいに落とし穴にはまったことが嬉しかったのか、喜八郎はいつになく嬉しそうな声でそういった。
男「どうですか？俺の考えたか・ら・く・り❤」
もう一人の男もとても嬉しそうに土井先生に問いかけた。
土井「あぁぁぁぁ！！き、君は…！？」
そう言って土井先生はその男を指差しわなわなと指先を震わせていた。
その言葉と行動に兵太夫達(一年のみ)はビックリしたらしく
笹山「えっ！？先生このかたご存じなんですか？！」
と問いかけた。
土井先生はその問いに対して、こう答えた。
土井「彼は名を安武と言って、この学園の卒業生だ。」
それを聞いた二人は、目をぱちくりさせたあとえぇーーー！？っと大きな叫びをあげた。
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作者名：美味しいイチゴ | 作成日時：2018年3月22日 0時
