【宮侑】後輩に弱みを握られた【北信介】

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『…なにか、用事？』






クラスメイトからの視線が痛い。









((宮侑がわざわざ会いに来た))


((え、どうゆう関係？))









何より、1番近くにいる北くんの視線が怖い。



勘違い、されてないよね？









「用事無かったら会いに来たらあかん？」



『ちょっと、その言い方…！』



「ふふっ、おもろいなあ」








なんでそんな言い方するのかは分からないけど、とにかく北くんがいるこの場所でその言い方は止めて欲しい…！















「やめや、侑。九条が困っとるやろ。」






それを止めたのは、他でもない北くんだった。


圧とでも言うのだろうか。真顔の北くんの目がちょっと怖い。












「…冗談です。ちょっと用事あるんで、Aさん来て貰えません？」





宮くんもどうやら北くんには勝てないようで、急にビシッとなる。







でも呼び出しとなるとクラスはさらにざわつき始める。









『ここじゃダメなの？』



「うーん…聞かれてもええなら、ここで話しましょか？」







不安だけど、これは間違いなく北くんに関する話だろうな…


あの日の屋上の話を北くんの目の前で話されるのは流石に困る。









『…分かった。ついて行く。』





良かったーなんて笑ってる宮くんが少し憎たらしい。

綺麗な顔して悪魔みたいな子だな。







立ち上がって宮くんについて行こうとすると、北くんに腕を掴まれた。









「俺も、一緒に行こか？」





心配そうに見上げる顔が可愛いすぎるけど、





『大丈夫、ちょっと話すだけだから！』






そう言って教室を後にした。

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