【宮侑】後輩に弱みを握られた【北信介】

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その後も北くんの背中を見ては思い出し、そしてニヤケが止まらなくなる。



を繰り返していれば気がつけば放課後になっていた。













『午後の授業何にも頭に残っていない』



「俺が起こした意味ないやん」









呆れ顔の北くんだったけど、怒っているわけでは無いようで






明日も起こしたるからな、と言って頭に軽くチョップをしてくる。









以前に比べたら随分と仲良くなった。



北くんの表情も日に日に柔らかくなっているような気がする。



今でも優しい笑みを浮かべている北くんは本当に可愛いくて、かっこいい。








ずっと2人だけで話せたらもっと近づけるのかな…







































そんな願いも一瞬でかき消される。






























「Aさん迎えに来たでー！！」












前の扉から堂々と叫んだのは、問題児、宮侑。





















宮くんを見て今更になって思い出す。









あ、そういえば北くんに今日部活見に行くこと伝えてない…






















言わなきゃ、変な誤解される。









『あのね北くん、実は……』














































「迎え……？」















隣の北くんの顔を見た時、何故だか言葉に詰まった。



















一瞬にして北くんの柔らかい表情が凍ったような









そんな気がしたから。

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