【宮侑】後輩に恋路を邪魔される【北信介】

episode30 ページ31

企画書と予算を見比べて唸る私


それを見る北くんも苦笑い。








「クラスの奴らの考え、ぶっ飛んでたなぁ」








つい数分前までLHRで"文化祭のクラス企画"について話し合いをしていたところだ。


色々な案が上がった。







お化け屋敷、たこ焼き、バンド、喫茶店…

そして何よりコスプレがしたいという声が圧倒的に多かった。








わかるよ、普段できない格好して文化祭エンジョイしたい気持ち。







でも段々と話が逸れて


何故か「たこ焼きコスの店員による喫茶店」という話に。








いやどゆこと。


なんかね、みんなで頭にたこ焼き被るらしい。


いやどゆこと。










もちろん意味不明だったから北くんが却下したのだが、最終的にド定番とも言える「コスプレ喫茶」が私たち3年7組のクラス企画となった。




各自が好きなコスプレをして良い！というアバウトな喫茶店。

衣装が使い回しじゃない分、予算が膨れ上がる。何とかしなければ…と唸っているのが現在の状況。
















「まあ3年は予算多めに貰えとるし、何とかなると思うで」


『そうかなあ…』







まあ私達のクラスには最終兵器シンスケ・キタがいるから確かに何とかなる気はする。















『北くんは何のコスプレするつもりなの？』



「んー…思いつかへんな」









『髪型はオールバックとか見てみたいなー』









えっ、という顔をする北くん。

それに対して私もえっ、という顔になる。




















待って、無意識に希望言っちゃった。



"北くんのオールバックヘアが見たい"









……やらかした、何言ってんだって思われた？














『ごめん、勝手に変な要望出しちゃった！！

全然気にしないで！忘れてもらって大丈夫……』



「…忘れてええの？」












こてんっと首を傾げて私の方を見てくる北くんの破壊力は地球爆発するレベルだと思う。

































「九条が似合うって言うんやったら、髪型はオールバックにしようと思うたんやけどな」
















北くんは、


たまに意地悪モードになる時がある。









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たこ焼きのコスプレした北さんが見たい。
ノートの隅の落書き。

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