#279 孤 独 ページ46
みなみ said
しばらく病院にいたら、少しずつ儚げな笑顔を見せてくれるようになった。
まだ、満面の笑顔は戻ってこないけど …
でも、そろそろレッスンに行かないといけない。
み 「 A。そろそろ私行かなくちゃ。 」
『 … 行っちゃうの … ? 』
み 「 またすぐ会えるよ 。 」
『 … ひとりに … しないで … っ … 』
み 「 A … 」
Aは、私が帰るって言った途端に目が潤み出した。孤独に敏感になってるって担当医の方がいってたっけ。
『 … っ … ごめん … 止めちゃダメだよね …
私がすぐに復帰して戻るから … ! 』
そう言った時、Aは俯いていた。
他に誰か来られないかな …
私は総監督だからなるべく早く
行かなくちゃいけないんだけど、、、
み 「 じゃあもう少しいるよ ! 」
『 … 大丈夫だよ ? … 心配しないで ? 』
み 「 Aはひとりじゃない … みんなAの味方だよ。大丈夫 … 大丈夫 … 心配かけたってみんな優しく受け止めてくれるよ。だから、自分の気持ちを押し殺さなくてもいいんだよ ? 」
『 … みなみ … っ …あのね … 寂しい …
ひとりになるのが … っ … 怖い … 』
少しだけど、話してくれた。
大好きなメンバーが一気に卒業したことはAにとって、本当にダメージが大きかったみたい。
それに、トラウマの事もアンチの事もある。
たくさんの重圧に押し潰されそうになってる。
きっと … Aは、、、
私たちのまだ知らない苦しみと戦ってる。
全部聞いてあげよう。
Aが孤独を感じているなら、
その冷えた心を温めてあげたいんだ …
結局、話はこれ以上聞くことは出来なかった。
Aが、落ち着いて寝ちゃったから
そのままレッスンに向かった。
早くAとまたステージに立ちたい。
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作者名:み な み る く | 作成日時:2018年1月6日 18時