#248 気 持 ち ページ15
A said
1人でステージが見える廊下から
ステージを見つめた。
すごく綺麗なステージ。
そのステージの1番高いところにある椅子。
座りたかったよ …
悔しい悔しい悔しい …
莉乃がこの1年頑張ってきたのも知っている。
でも、私も目標があったから悔しい。
篠 「 A〜!やっと見つけた。」
『 … まりちゃん 』
篠 「 2位おめでとう。 」
『 ありがとう … まりちゃん寂しいよ 。』
篠 「 ごめんね … 」
『 でもかっこよかった … お疲れ様 』
篠 「 その嘘ばればれの微笑み好きだよ。」
『 … 本当に … かっこよかったよ …
1歩踏み出したまりちゃんは … かっこいい … 』
なんか泣きそうになっちゃって、
まりちゃんに背中を向けて必死に堪えた。
篠 「 堂々とスピーチしてたAもすごくかっこよかったよ? 」
そう言って背中から抱き締めてくれたまりちゃん。
涙が止まらなくなった。
声を出して泣いた。
まりちゃんの方を向いて、
まりちゃんの胸の中で泣いた。
頼れる大好きなメンバーが卒業発表して
AKB48を離れていく寂しさ、
1位を取れなかった悔しさ、
ファンの方に恩返しできなかった情けなさ。
ここで涙を流してスッキリした。
私が … AKB48を引っ張っていくんだ。
私がしっかりしなくちゃ。
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作者名:み な み る く | 作成日時:2018年1月6日 18時