清水潔子を落としたい

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「ニノちゃんこれはどこやればいいの〜？？」





『スガ先輩ほんと何にもわかってないんですね』






放課後




いつものように図書委員の仕事をしに図書室へやって来ると何故かこの間潔子先輩に会いに来た時に遭遇した男の人がいた




ここに居る訳を聞けばなんとこの方も図書委員だったらしく部活などで忙しく全く仕事を出来てなかったらしい







出会って数分、もう既にお互いをあだ名で呼ぶぐらいには意気投合した




あ、因みに本名は " 菅原孝支 "さんだそうです









「だって仕方ないべ〜、部活やらなんやらで忙しかったし〜」





『にしてもですよ！あいうえお順になってるじゃないですかこれ！』






「えー......ニノちゃんに教えてもらわないとわかんない」






『今更ですけどニノちゃんってなんなんですか』






わかんないわかんないと駄々を捏ね始めるスガ先輩をじとっと見た




ニノちゃんなんて誰にも呼ばれたことないんですが







「可愛いだろー？その呼び方！それにニノちゃんだって俺のことスガ先輩って読んでるんだからお相子だべ！」





『んぎっ、それもそうですね...』






言い負かされ悔しいが素直に認めた





スガ先輩をもう一度見ると慣れない手つきで本を棚に閉まっている




この人ほんとに仕事してこなかったんだなとそれを見て再度理解した







『あ、そうだ！スガ先輩、潔子先輩と同じ部活なら潔子先輩の秘蔵エピソードとか持ってるんじゃないですか！？仕事教えてあげる代わりにそれ教えてくださいよ！！』






「えー.......下心満載のやつには教えられないな」






『なんですかそれ！！ドケチ！！』








再び、んぎぃっと悔しさの悲鳴を上げた




それを可笑しそうに笑っているスガ先輩













清水潔子を落とすにはスガ先輩の意地悪っぷりにも耐えなければならないらしい

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