♯8 おバカ2人 ページ9
「お二人さん、これはどういうこと??」
「『.......』」
木兎とAが顔面蒼白になって正座をしていた
2人の前には鬼の形相で佇む雀田の姿
そう、雀田は怒っているのだ
「なんなのこのテストの点数は。私、言ったよね。赤点だけは絶対とるなって」
「『......』」
「おい、目を逸らすな」
" 25点 " " 10点 "
とデカデカと書かれた2枚の答案用紙
それは紛れもなく2人のものだった
「木葉さん、あれどういう状況ですか」
「あー.....あれな」
赤葦がその様子を不思議に思いながら木葉に尋ねた
木葉は気まづそうにこの状況について話し始める
「テスト前に俺たちが必死こいてあのバカ2人に勉強教えてたんだけど、結果があれで雀田がブチ切れたってわけ」
「なるほど......でも木兎さんはまだしも、Aさんってそんなに頭悪かったんですか?」
赤葦のその問に木葉は目をかっぴらいた
「赤葦お前知らないのか、あいつ学年で最低得点を叩き出した伝説の女だぞ」
赤葦はぽかんとした
まさかの暴露に脳が追いついていないのだ
「進学はしないにしろ私たち一応受験生なんだからね。少しは自覚持ちなさい」
「『.....はい』」
ほぼ土下座に近い形で反省の意を示す2人
その2人の姿に雀田はまた深いため息を吐いた
「はぁ....私たちの努力が全部水の泡だわ.......」
「よし、決めた。これから毎日30分だけ勉強見てあげる」
「『えぇ!?!?』」
「えぇ!?じゃない!!黙らっしゃい!!」
ギャーギャーと文句を垂れる2人を一瞬にして黙らせた雀田
赤葦は思った
雀田さんだけは怒らせてはいけないなと
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にしむら(プロフ) - 夢乃さん» 手作りしたんですかね😂ありがとうございます💞そう言っていただけてめちゃくちゃ嬉しいです🌟 (4月11日 18時) (レス) @page14 id: 043440d730 (このIDを非表示/違反報告)
夢乃 - でっかいプリンどっから持ってきたんだ…、?ww手作り、?わかんないけどめっっっちゃ面白いです!!無理せず頑張ってください応援しています!! (4月3日 16時) (レス) @page14 id: ec9d942a77 (このIDを非表示/違反報告)
にしむら(プロフ) - 紅さん» わーーありがとうございます😭🌟別の作品でもコメントしてくださってましたよね😭✨️✨めちゃくちゃ嬉しいです💞 (3月22日 21時) (レス) id: 043440d730 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (3月22日 19時) (レス) @page11 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
にしむら(プロフ) - ピンスさん» ありがとうございます😭✨️めちゃくちゃ嬉しいです🫰🏻 (3月16日 12時) (レス) id: 043440d730 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にしむら | 作成日時:2024年3月12日 18時