のんびり屋さんは今日も行く【ハイキュー】

♯4 バレー馬鹿とは彼女のこと ページ5

『オーライ』






バチンと腕にボールが当たる音が体育館に鳴り響く




綺麗に弧を描きセッターの元へとボールが渡った





「ほんとAって、寝てる時と食べてる時とバレーしてる時だけ表情筋よく動くよね」






「ね〜〜、ほんと楽しそうにバレーするよね〜」






雀田と白福はコートの中で楽しそうにバレーをしているAの姿を見ながらそう言った







『木兎のボール取りやすくて助かるよ、ありがとね』





「んぎぃ！！！赤葦もう1本！！」








彼女、椎名Aは中学時代バレーの強豪校でリベロを務めていた





ベストリベロ賞を取ったこともある優秀な選手だったのだ





しかし元々痛めていた膝の調子が悪化し試合に出られなくなった






選手生命は絶たれたもののこうして自主練などの時に部員たちに混ざり大好きなバレーをしているわけだ






「普段あんなにのんびりしてて動きもスローなのにバレーになったらキビキビ動くの不思議だよね」






「バレー以外の話は興味無さそうなのにバレーの話になったらキラキラした目で楽しそうに話すのも不思議だよね〜〜」






2人はもう一度楽しそうにバレーをしているAを見た






『木兎そこ居られたら邪魔』





「ねえA辛辣！！！」





「木兎さん、Aさんからの罵声浴びられるなんて羨ましいですよ」






「赤葦までなんなの！！」






ギャーギャーと騒ぐ木兎たち











「あれがバレー馬鹿ってやつか」





「だね」













椎名Aはバレー馬鹿

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