ギャルと月島 【ハイキュー】

眼鏡くんと部活 ページ6

「ツッキー！今日の部活ちょっとだけ早く来てって菅原さんが言ってたよ！」




「わかった」






休み時間




いつも通り授業が終わった瞬間に机に突っ伏しぼーっとしていると隣の席の眼鏡くんと山口くんの会話が耳に入ってきた





あれ、そういえば2人は何の部活に入ってるんだろ





気になったらすぐ行動に移すべし




私の座右の銘通りガバッと起き上がり2人の顔を見た







「わっ、びっくりした。ギャル崎さん飛び起きてどうしたの？」






山口くんが不思議そうに私を見る






『そういえば2人って何の部活入ってんの！？』





ワクワクした顔でそう尋ねる私にクスッと笑う山口くんそして若干嫌そうな顔をこちらに向ける眼鏡くん




失礼なやつ！







「俺もツッキーもバレー部だよ！」





『え、2人とも踊れんの？』






2人がクルクルと踊っているのを頭の中で想像した





壊滅的に似合わないな






「君が想像してるバレエじゃないからね」






私の考えていたことを見透かしていたらしい




何考えてんのみたいな目で見られた





「俺たちがしてるのは、こっちのバレー！」





山口くんが腕を振り回してジェスチャーで教えてくれる






『ああ！そっちか！じゃあこんな風にバーンッてしたりするんだ！』





「そうそう！」





山口くんはやってそうなイメージはあるけど眼鏡くんはなんか意外だ




私たちを呆れたように見ている眼鏡くんを見てそう思った






『2人がバレーしてるとこめっちゃ見たいんですけど！面白そう！』





「あ、じゃあ部活見学来てみれば？大人しく見るくらいなら主将も許してくれるだろうし！」





『え！いいの！？行きたい！』





山口くんの提案にさらに目を輝かせる




バレーなんて体育でやるぐらいだったからヤバい超楽しみ











「ほんっっっっとにお願いだから来ないで」








今までに見た事がないくらい深刻そうな顔をする眼鏡くん








『え、やだよ！いくらツッキーのお願いだからって私バレー見たいんだもん！』







そう絶対に嫌だ！と決意を固めていると目を思いっきりかっぴらいて眼鏡くんはこう言った









「もし本当に来たらそのつけまつ毛引っこ抜くよ」










思わず自分の目を押える









『うっうす』










ギャルの命は守らねばならん






そうして私はバレーを見る！という固く誓った決意を儚く散らしたのだった

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