ギャルと実家 ページ19
「あ」
「ツッキーどうしたの?」
突然立ち止まり一言呟いた僕に山口が不思議そうに尋ねた
僕の目の前には " 和菓子屋 やまさき " と文字が並んでいる建物
山口といつものように帰っていると偶然見つけたのだ
そういえばあのギャル、和菓子が好物だって言ってたなと思い出した
「ねえ、ちょっとここ寄ってもいい?」
「?いいけど、ツッキーが和菓子なんて珍しいね」
「まあ偶にはね」
そう言って店の扉を開けた
入った瞬間広がるのは色とりどりのたくさんの和菓子たち
名前の知っているものから知らないものまで、こんなにも和菓子って種類があるんだなとなんだか新鮮な気分だ
『いらっしゃいませーー!』
和菓子を物色していると、店の奥から元気のいい声がした
どんどん近付いてくる足音が目の前で止まる
和菓子に向けていた視線を上げるとなんとそこには
『!あーーー!!!ツッキーとグッチーじゃーん!!』
「ギャル崎さん!?」
何故かあのギャルがいた
「.......なんで君がここにいるの...」
混乱した頭でそう聞くといつもの眩しいぐらいの笑顔で
『だってここうちの店なんだもんーー!見たでしょ!? " 和菓子屋 やまさき " って書いてるの!』
あー...
なるほどそうか、なんで気付かなかったんだ僕は
合点がいき気付かなかったことがなんだか悔しい
「へぇ...じゃあ、ギャル崎さんお手伝いしてるんだ」
『そうそう!!小さい頃からずっとね!』
ちゃんとした白衣を着てそう言った
ド派手な容姿と清楚な白衣はなんかちぐはぐだなとそれを見て思った
『せっかく来てくれたんだからなんか買っていってよ!!うちのオススメはね〜〜!このいちご大福だよ!』
キラキラとまるで宝石のように輝くいちごに艶々とした白いもち
「じゃあいちご大福2個で」
『はーいまいど!!』
慣れた手つきでいちご大福を取り出し袋に詰めていく
本当に小さい頃から手伝ってたんだなと思わず感心してしまった
『はい!じゃあまた来てね!!』
「ありがとう!ギャル崎さん手伝い頑張ってね!」
「...頑張れ」
そう小さく呟くと聞こえていたらしい、満面の笑みで『ありがとーー!!』と叫んだ
手には袋に詰めてもらったばかりのいちご大福
新しい1面を知れて少しだけ嬉しかったのはここだけの話だ
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にしむら(プロフ) - 美園さん» わーー😭😭たくさんのお褒めの言葉ありがとうございます✨️✨めちゃめちゃ嬉しいです! (2月22日 1時) (レス) id: 043440d730 (このIDを非表示/違反報告)
美園(プロフ) - めちゃらぶすぎててえてえなんですけれど!?まじ好きです!続きちょー楽しみにしてます!つっきーとの絡みも日向とのコミュ力お化け会話もゲキらぶです (2月22日 0時) (レス) @page11 id: 69d991c9f1 (このIDを非表示/違反報告)
にしむら(プロフ) - ぴーす。さん» ありがとうございます😭💞2人の絡み褒めてくださってめちゃめちゃ嬉しいです✨️✨ (2月21日 0時) (レス) id: 043440d730 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーす。(プロフ) - めちゃめちゃチョベリグ👍🏻 ̖́~~~✨️✨面白すぎる!!ツッキーとギャル崎ちゃんの絡み好き🫰~~~♡♡♡ (2月20日 23時) (レス) @page10 id: 93d57c8cdc (このIDを非表示/違反報告)
にしむら(プロフ) - 簡単酢さん» わーーありがとうございます😂😂めちゃめちゃ嬉しいです✨️チョベリグ👍🏻 (2月14日 17時) (レス) id: 043440d730 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にしむら | 作成日時:2024年1月28日 23時