ギャルと月島 【ハイキュー】

眼鏡くんとすっぴんの私 ページ18

「山崎....だよね？」





山崎A




人生最大のピンチに追いやられています






後ろから聞きなれた声がし恐る恐る振り返ると案の定、そこには眼鏡くんが立っていたのです




私は今、防御も何もしてない真っ裸な状態、そうすっぴん




こんなすっぴんの姿クラスメイトどころか知り合いになんて見せられるわけが無い





なのに今、クラスメイトで隣の席の眼鏡くんに私のすっぴんを見られてしまったのだ




冷や汗がダラダラと背中を伝うのがわかる





ああ、どうする私




こういう時だけ頭の回転は早くて気付けば口走って






『あ、ぇ、ひっ人違いです！！』





上擦った声で目をキョロキョロと彷徨わせながらそう言っていた





「いや、絶対山崎でしょ」





『ひょえっ』





ばか私！！！



こんなあからさまな態度とってたら絶対わかっちゃうでしょうが！！！






『ぅ、あ......みっ見ないで！！！私今すっぴんだから！！！』





そう言って顔を両手で覆った




そんな私の様子に眼鏡くんはニヤニヤしながら





「君がそんなに慌てるなんて珍しいこともあるんだね」





面白がるようにそう言った




くそう、悔しい！！







『まぢで恥ずい.....ほんと今の私可愛くないから見ないで....』





そう言ってヘナヘナと力なく座り込む私




さっきまでずっと聞こえていた眼鏡くんの笑い声がピタリと止まった




不思議に思って顔を上げると何か言いたげな目で私を見ている






『む、なんだいツッキーくん。やっぱりすっぴんの私はブサイクとでも言いたいのかね』






あーそうですかそうですかとムッとした顔で眼鏡くんを見ると「違うから」と遮られた





じゃあなんだと思いながらもう一度眼鏡くんを見ると頬を赤く染めてこう言った








「.......そっちの君でも、別にいいんじゃないの」






『......ぇ』










2人して顔を真っ赤にして目を合わせた夜10時半





しんっとした夜の静けさが余計に2人の熱を高めた

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