普「俺の腕の中の君は俺専用…のはずだった」 弐

75話 ページ34

花「Aさっき話してたよね。あおいちゃんだかあかねちゃんだか⋯いつもAに怪異の噂を教えてくれるかわい子ちゃん。その子だけイタズラの被害がなかったんだよねぇ」


貴「？」


花「それってなぁんか怪しくない？」


貴「！！な、何言ってるの花子くん！葵が七不思議だなんてあるんけないじゃん！葵は⋯」


くすくす


カチコチカチコチ


貴「？」


女の子の声？


カチコチカチコチ


パリーンっ


貴「なっ！」


光「なんだぁ！？」


貴「窓が！」


ガラッ


葵「あれ？Aー？旧校舎の方に行ったと思ったのにどうしたの？」


貴「あ、葵⋯」


花「⋯(じっ⋯A、悪いけど」


貴「え？」


花「ちょっと入りマース」


するり


光「！」


貴「ひぃ！」(ぞわぞわぞわ


フッ


Aの意識が途切れた


光「せ、先輩！？」


葵「A！」


茜「どうしたの！？」


光「大丈夫っすか！？」


葵「保健室に行った方が⋯」


貴？「ふぅ」


パシッ


Aが葵の手を掴んでドアに押し付ける


貴？「葵⋯私になにか隠してることなぁい？」


光「花子！？」


茜「あおちゃん！？」


光･茜「「どーなってんだよぉぉ！！」」









こんにちは


トイレ掃除にはちょっとした名目がある系ヒロイン藤崎Aです


突然ですが私は今＿＿＿＿


体を乗っ取られてます！


貴「半透明になっちゃってる⋯これって」


光「わっ！先輩！？花子のやつ先輩に憑依しやがったな！！」


貴「光くん！私の事見えるの！？」


光「これでも祓い屋っすから！任せてくださいよ！憑物落としなら祓い屋の得意分野っす！」


貴「光くん⋯」


光「よっしゃやるぜ！」


花貴「葵⋯私に隠し事してるの？悲しい」


葵「A？」


貴「やめてー！！葵に変な子だと思われちゃう。光くん早く！」


光「せ、先輩すみません。先輩の誘惑が⋯」


貴「光くん！？」(ガーン


花貴「どうしても教えてくれないなら」


クイッ


花貴「いっそその口塞いじゃおうかしら」


そう言って花子くんが私の体で葵にキスしようとする


貴「い、い、いや」


茜「うわぁぁぁぁ」


皆「「？」」


茜「ふーふー」


べりっ


花子くんは葵から引き剥がされ


茜「うわぁぁぁぁ」


光「先輩！」


貴「花子くん！？」


茜に連れていかれた


光「追いかけましょう」


貴「うん」









葵「⋯またいいそびれちゃった」

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