普「俺の腕の中の君は俺専用…のはずだった」弐 (ページ26)

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68話ページ26

貴「あなたは？」

司「俺はつかさ！あまねの双子の弟なんだー」

貴「！」

『弟がいたんだ。殺しちゃったけど』

貴「それじゃぁ」

花子くんが‘殺した’って言ってたのって

司「ねーねー。名前教えてよ！この前屋上で会った時教えてくれなかったしねー」

貴「え？」

夏彦先輩とこの女の子が私の名前知ってたからこの子も知ってるんだと思ってた

司「早く教えてよー」

ギュッ

貴「くるじぃ」

花子くんのくせで押しのけるのを忘れてしまう

司「ごめんごめん」

貴「私、あなたに名前教えない」

司「えー？なんでー？」

貴「花子くんに言っちゃダメって言われたの！」

司「ふーん。そっかぁじゃあ仕方ないね」

貴「？」

こんなに直ぐに引いてくれると思ってなかった

司「なーんてゆうと思った？教えてくれないとあまねに酷いことしちゃうよ」

貴「そ、それはだめ！」

司「じゃあ名前教えて」

貴「わかった！言うから花子くんにひどいことしないで」

司「うん」

貴「A⋯私の名前は藤崎A」

司「Aね。いい名前」

？「そこら辺にしてあげなさい」

司「えーしょうがないなー」

この女の子のおかげで司君から解放された

桜「改めて初めまして。藤崎Aさん。私は七峰桜高等部三年そしてあなたと同じ願いの対価に怪異と縁を結んだ人間よ」

貴「私と同じ？」

そっか！

私が魚になっちゃって人間に戻してもらうために私が花子くんの助手になったようなものだよね

桜「私が縁を結んだ子はこの子。ちょっと子供っぽいけど意外と頼りになるのよ」

司「あ？」

貴「夏彦先輩は⋯」

夏「あー俺は空気みたいなもんよ」(キリッ

貴「そ、そうなんですね」

桜「あなたとはずっとお話してみたかったの。だって私達同じ立場同士なわけでしょう？きっと仲良くなれるわ。ね？」

貴「⋯」

この人よく見たらすごく美人

お人形さんみたい

貴「はっ！」

だめだめ

落ち着くのよA

美人だからって気お許しちゃダメよ！

考えなきゃ

怪異と縁を結んだ⋯

私と同じって言うのが本当だとしても

この人達どうしてこんな所にいるの？

私が水を被ると魚になっちゃうってことも何故か知ってるみたいだし

絶対怪しい！

私！

騙されないんだから！