普「俺の腕の中の君は俺専用…のはずだった」 弐

61話 ページ19

光side


光「よし！」


こいつ弱っちそうだな


ちょっと強気に行くか


ベリっ


怪異の口を塞いでいたガムテープを剥がした


光「さっ！お前の未練を洗いざらい話しちまいな」


『いだた』


光「俺がバシッと解決してやっから気持ちよくあの世に行きやがれ」


『れ』


光「あ？」


『黙れクソダサ交通ピアス』


光「⋯⋯？」


『お前のそれ！何が交通安全だ！事故ってんだよお前の脳内が！100回回って死ね！僕が弱いことをいいことに好き勝手しやがって！この変態痴漢！』


光「！？」


『分かってんだかんね！僕が可愛い幽霊だからって乱暴する気なんでしょ！』


光「し、しません」


ー20分後ー


『はーはー』←罵り疲れ


光「落ち着いたか？」


『あんた』


光「お、俺は」


悪霊相手に弱気はダメだ


ここは源家の威厳を見せつけねぇーと！


光「俺の名前は源光！由緒正しき祓い屋の次男だ！」


『祓い屋？うわっアニメの見すぎかよ。怖っ』


光「⋯」(ムカ


こいつ消滅させて〜〜！


『で、自称払い屋の事故ださピアス君が僕になんの用？』


光「光だ！」


『クソダサ交通ピアス』


光「光！てめぇまじ消滅させんぞ」


『乱暴しないで』(キュルルン


光「5秒以内に未練とてめぇの名前話せ。さもなきゃこのまま消す」


ビリリッ


『ぎゃあああ！ごめんなさい！』


光「名前は？」


ミ「⋯ミツバ」


光「年は？」


ミ「⋯」


光「学年は？」


ミ「⋯」


光「未練は？」


ミ「へにゃ」


こいつ


変顔なんてしやがって


ビリリ


ミ「あー！やめて！写真！写真ですぅ！」


光「写真？ 」


ミ「多分。急に未練とか言われても正直わかんないけど死ぬ前に撮りたかった写真があったような気がする」


光「ほー」


ミ「ほんとに僕のやり残したこと手伝ってくれるんなら、写真部の部室に寄贈されてる僕のカメラ取ってきてよ」


⋯⋯―――――――――――

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