普「俺の腕の中の君は俺専用…のはずだった」弐 (ページ1)

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44話ページ1

土「依代まで案内してやる。ついてきな」

花「よーし！じゃあ土籠の依代を壊しにレッツゴー！」

光「よっしゃ行くぜ！」

土「待った」

ガシッ

花・光「「ぐえっ」」

土「お前らは通さん。ここを通っていいのはそこの依代を破壊するかんなぎの娘だけだ」

貴「かんなぎ？」

ギュッ

花「俺の助手ってことだよ⋯」

光「ふっざけんな！蜘蛛野郎！先輩1人でなんでそんな危ねぇとこ！」

土「で、どうです？七番様。俺のことは信用できませんかねぇ」

花「⋯わかったよ。A」

貴「？」

とんっ

花子が軽くAの背中を押した

ギィッ

花「それじゃ、うちの助手をよろしくね。土籠せんせ」

バタンっ

貴「え⋯⋯」

私1人でいくの？

土「こっちだ」

洞窟みたい

ちょっと綺麗かも

『もぐもぐ』

なにこれ？

貴「ん？もっけちゃんの仲間？」

バッ

貴「⋯！」

土「余計なものに触るな」

貴「は、はい！」

土「ったく」

シーン

気まずい⋯⋯

土「なぁ、あいつどうだ？」

貴「え？」

土「七番⋯⋯なんつうか上手くやれてんのか？」

花子くんと仲良くやってるかってこと？

貴「えっと⋯⋯意地悪されたり思わせぶりだったり光くんとも喧嘩してますね」

土「⋯⋯」

貴「でも、いつも守ってくれるし意外と優しかったりして⋯⋯憎めないっていうか。私は友達だと思ってます！」

土「そうか、ならいい」

今のって心配してくれたのかな？

さっきは危ない人っぽかったけど

案外いい人なのかも

土「⋯」

貴「そうだ先生」

土「なんだ」

貴「質問ですけど。16時の書庫に書いてある内容って変えられるんですか？」

土「残念だが基本的に未来の変革はむりだ。書庫の管理人である俺なら可能だが未来を変えると消されちまう決まりだからな。やりたくない」

貴「変えられないのかぁ」

土「だか、1度だけ見たことがある」

貴「何を？」

土「未来が変わる瞬間。だからお前が未来の変革を望むならそれが変わればいいなと俺は思うよ。力にはなれんがな⋯ついたぞ」

貴「わぁ！ここが最深部ですか！？すごい綺麗！宝石たくさん！この中のどれかが先生の依代なんですか！？」

土「いや⋯これだ」

ゴロンっ

貴「きたなっ」

土「人の依代に向かって汚いとはなんだ」

貴「だって！これ！ただの石⋯依代って七不思議にとって1番大切なものですよね！？」

これに沢山の思い出が詰まってるの？