28話 ページ32
貴「花子くん!」
花「来たね。じゃあ早速だけど」
ガシッ
ギュッと腕を握られる
貴「わっ!」
そそそ、そんないきなり
花「A好きだ!俺と付き合って!」
き、きたぁー!!!
めっちゃ恥ずかしい!
告白されたことは何回かあるけど
いつも手紙とかだったから!
花「A?何してんの?早く断ってよ……まぁ俺としては断って欲しくないんだけどね」
貴「え?」
花「ごめんなさいって」
貴「で、でも」
な、なんで。私、花子くんのこと好きなのに。好きな人を振るの?
花「早く!」
貴「ご、ごめんなさい!」
『まぁ、いけませんわ。愛の告白を受けたのなら受け入れるのが筋というもの』
ザワザワ
貴「なにこれ!?」
木が喋った!?
『愛こそ人を幸福に導くもの拒むなんてとんでもない。私があなたの幸福をお手伝いしてさしあげます』
貴「な、なにこれ気持ち悪い」
ニョキって木から顔でてきたよ?
キモいよね?
木「失礼な!」
バシッ
木「なっ!」
貴「え?」
木の攻撃を防いだ?
木「これは守護の呪い」
花「でたな木塊。助手がいて助かったよ」
フワッと花子くんに抱きしめられる
花「君はカップルの前にしか姿を現さない怪異だからね」
貴「え???え??」
木「七不思議様!私は咎められるようなことは何もしていません!ただ、みんなを幸福にしようと!」
花「それが」
ズサッ
花「いらないお節介ってゆうんだよ」
木「グッ」
シュウゥゥ
木「ぐわっああぁぁ」
花「随分ちっちゃくなっちゃった」
木「なんたる無様。生徒たちの噂でようやくためた力でしたのに」
花「恋の応援にしちゃやりすぎなんだよ」
貴「花子くんこれは?」
花「木魂…木の怪異だよ。自分の下で告白した者どうしに無理やり恋の芽を埋めて恋人同士に仕立ててたみたいだね。最近校内で変なカップルが増えてたろ?」
貴「あぁ」
茜くんと山吹くんの…
花「ていうか、それで協力してくれたんじゃないの?」
貴「うん!そうそう!最近おかしいなって思っててのよ!」
なんだ
そういう事だったんだ
勘違いして1人で盛り上がっちゃった
256人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きなこもち | 作成日時:2019年11月5日 0時