普「俺の腕の中は君専用」壱 (ページ27)

今日:6 hit、昨日:57 hit、合計:408,208 hit

23話ページ27

ミ「そのためだったらなんだってするわ」

貴「やだ！た、助けて花子くん！」

バコッ

ミ「！」

貴「……？」

何この白いの？

貴「あなたは？」

花「はいご苦労さま」

ミ「七番？どうしてここにっ！」

花「こいつが教えてくれたのさ」

貴「花子くん！！」

花「やぁ」(よろっ

ドサッ

貴「花子くん！？」

花「死ぬ……かも」

貴「ええ！？」

ミ「やぁだ。随分しおらしいじゃない。さっき遊んであげたのがそんなに効いた？」

花「ジョーダンだよ。もう死んでるし。でも、さすがに領域内で二番と戦うのはちょっと。いや、かなりキツいね」

貴「どっ、どうすれば」

花「聞いて！」(コソッ

貴「？」

花「依代さえ壊せればなんとでも出来る。なにかなかった？恐らくは二番にとって最も価値があるもの……大切な物のはずだ」(コソッ

貴「大切なもの」

！！

祠に大事に入れてあるって

あの日記に書いてあった気がする！

貴「それを壊せばいいのね？」(コソッ

花「札が貼ってある。それを剥がすだけでいいよ。二番は…俺が何とかするから」(コソッ

貴「わ、わかった！」

ミ「悪いけど、お話の時間はあげないわよ」

シュルっ

ミ「！！なっ！」

グンッ

ミ「七番…！邪魔しないで！」

花「そーゆー訳にはいかないね。行って！」

貴「うん！」

ミ「待ちなさい！」

貴「！」

また人形

ミ「させないわよ！依代がなくちゃミサキを作ってあげられないじゃいっ！ずっとずっとあたしはミサキのために！」

貴「あの！あなた見てるとなんて言うかムズムズするって言うか……」

この人はずっとミサキさんに会えていないから

貴「〝ミサキさんのため〟にじゃなくて〝自分のため〟でしょ！」

人形さん達ごめんなさい！

貴「とぉっ！」

花「踏んだ」

ミ「踏んだ」

貴「あった！」

ミ「やめて！」

ビリッ

ミ「！」

花「二番ミサキ階段。君は役目を放棄した。この席番は返してもらうよ」