普「俺の腕の中は君専用」壱 (ページ21)

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17話ページ21

七不思議が2番目

〝ミサキ階段〟

生徒たちを異界へと誘い

その身を千にも万にも引き裂いてしまう

花「ここがその〝異界〟安否は別としていなくなった生徒は皆このどこかにいるはずだよ」

貴「ここが」

確かに別世界

学校とはまるっきり雰囲気が違う

ぬぅ……

貴「！」

光「うぉ」

貴「…」(ドキドキ

人形か

道が全部水没してる

境界

此岸と彼岸

二つの岸辺を繋ぐ海

そこは怪異たちの住む世界

この水にさわったら鱗でちゃう

こっここでは転ばないようにしなきゃ

魚になっちゃう

光「おい花子」

花「？」

光「何も居ねーぞ。引き裂かれるんじゃなかったのかよ？」

花「こんなすぐにはやらないよ。そうそうにお終いじゃつまらないだろ？」

貴「……つまらないって」

花「ちょっとずつちょっとずつ、削ってくのがたのしーんじゃん」

光「趣味わりぃーな」

花「そりゃそー」

貴「え」

そりゃそーなの？

花「俺たちは七不思議。学園の怪異を束ねる七つ頭としてより多くの人に知られていなくちゃならない」

貴･光「「……」」

花「楽しいこと優しいものより嫌なこと怖いものの方がずーっと記憶に残るだろ？」

光「……っ」

花「とはいえ、今回の2番はやりすぎだ。こんなことはさっさとやめさせないと」

ジリリリリリン

ジリリリ

貴「電話？」

ジリリリ

ジリリリリリ

ジリリ

ガチャッ

光「あっ！先輩！」

貴「もっ、もしもし」

『……』

貴「あの、あなたは」

『あたし……ミサキ……』

貴「ミサキって」

七不思議からの電話！？