普「俺の腕の中は君専用」壱 (ページ35)

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31話ページ35

ー翌日ー
光side

輝兄にはああいったけど

やっぱ前みたいな気分にはなれねぇ

何より花子のこと祓っちまったら

先輩が悲しむような気がするし

だから

輝兄を説得する材料を探してやるぜ！

たとえ……

授業をサボっても！！

ー授業中ー

先「あれ？源どこいった？」

「急な陣痛で保健室行くそーでーす」

先「産むのか？」

今日1日ピッタリ張り付いて

アイツが悪い怪異じゃねーってことを証明するぜ！

しかしあいつ……

花「…」(ﾋﾟｮﾝﾋﾟﾖﾝ

花「…」(ｶﾞｻｶﾞｻ

花「…」(ﾂﾝﾂﾝ

光「…」

怪しい

さっきから何やってんだ

ガサッ

ガラッ

窓が開く音！？

先「誰かいるのか？」(ｷｮﾛｷｮﾛ

光「…」

先「ハクビシンかな？」

光「ふぅ～」

あぶねぇ

見つかったら連れ戻されちまう

慎重にやらないと

つんつん

光「…？」

花「なにやってんの？」

花「俺が悪いことやってないか監視？へ～俺のために授業を抜けてきたんだ。ジョーネツテキ～」

光「お前のためじゃねぇー！お前の悪行を暴くためだ！いいから貸せっ！」

俺は花子がずっとかついでいた袋を花子の手からとった

･定期入れ

･弁当箱

･教科書

･ノート

･ハニワ……

光「……」

窃盗？

花「誤解だよ。勿怪が持ってきちゃったんだ」

光「？」

誤解…？

花「Aは噂を変えてくれたけど、どうにも手癖の悪さはなおらなくてね。だから、貴重品っぽいものは俺が集めて定期的に持ち主に返してるってこと」

光「へぇー」

花「勿怪は、とったものをどこかに隠す習性があるから色々探したよ」

光「お前らなぁ」

花「まぁ、もともとそういう性質の怪異なんだ。多めにみてやってよ」

悪いことしてた訳じゃねぇーんだ

花「でさぁ、少年。ちょっと手伝ってくれない？」

光「あ？」

花「あれ」

光「なんだ？」

キラーン

光「なんか引っかかってんのか？」

花「そうなんだよ」

勿「くろうしておいた」

勿「だけどこわくてとれない」

花「どうにも俺1人では取れそうにないから困ってたんだよね」

光「別にいーけどよー」