好きの裏返し ページ7
ジオルドside
最近Aの様子が変だ
「ねぇA」
『な、なーに？』
ぎこちない返事をして目を合わせてくれない
「そこの本取って」
『これ？……どーぞ』
ドサッと音がして本が手元から滑り落ちる
『ご、ごめん！』
「…」
よく手を滑らせる。それに加えて僕がAに触ろうとすればいつも以上に避けてくる
それともう1つ、おかしい所が…
「そういえば最近A様の口調が女性らしくなったと思わない？」
「確かに！可愛らしいお嬢様から一気に大人びた感じするわ！」
「もしかしたら好きな方が出来たとか！」
「え〜A様はジオルド様がいるじゃない！」
使用人の会話でも分かるように
やたらと女性らしさを気にする
急にどうしたんだろう。まさか本当に好きな人が出来たとか？
「あれだけ身だしなみを気をつけ出したってことはさ…」
「A様の好きな人ってもしかして…」
「最近Aが変なんだけど」
「まさか、それを言いに俺の部屋に来たのか？」
「そうだよ」
「帰れ」
「少しくらい話を聞いてくれたって」
「か、え、れ」
「アランだってAのこと好きなくせに」
「…ていうか避けられてるのはお前だけじゃないのか？」
「え？」
「他の奴とは普通に話してたんだろ？」
「たしかに」
「もし使用人の言ってたことが本当ならお前どうすんだよ」
「Aのこと？」
「本当にAがニコルのこと好きならお前…婚約解消とかあるんじゃないか？」
「僕はAに嫌われたつもりないから」
「まぁ、せいぜい嫌われないようにしろよ」
嫌われた…ねぇ
って言われても心当たりないしな
それから数日して俺はAの家に行くことにした
あ、A
部屋に戻るところかな？
Aが最近気になっていたおかしで機嫌を取り直そう
「おーい、A」
『！』
Aが気づくようにと肩をポンっとしたら
パシッ
「！？」
はじかれた？
『わ、私に触んないで！』
「え、」
触らないでって、そんなに？
"お前、とうとう嫌われたんじゃないか？"
ついに嫌われた？
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花音 - 初めまして♪とても素敵な話で胸ｷｭﾝしました( *´艸｀)続きがとても気になります( ;｀Д´)これからも応援してます(^○^) (2020年10月16日 14時) (
レス) id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
涙華 - とても面白いです。更新頑張ってください！ (2020年4月26日 20時) (レス) id: 7d83abf444 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - このお話、神過ぎます。更新頑張ってください。 (2020年4月26日 15時) (レス) id: e495d80177 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこもち | 作成日時：2020年4月24日 4時
