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「A」
『ヒッ！』
こ、この声は…
「まさか婚約者の前で他の男とイチャイチャするつもりはないですよね？」
『ジ、ジオルド…』
「で？」
『こ、これは違くて！ね、ニコル？』
別にイチャイチャしてたつもりは無いけど、ジオルドが言う限りそういう風に見えたんだろう
「あぁ、Aが転びそうだったから支えただけだよ」
「それじゃあ別に頭を撫でる必要ないんじゃない？」
た、確かに。ごもっともすぎる。でもせめて苦し紛れの言い訳だけは言いたい
『感動の再会…みたいな？あはは』
苦し紛れとは言ったけど別にイチャイチャしてたつもりはない
本当にイチャイチャしてたつもりはない
「ふーん」
『そゆことそゆこと』
やったぁ！何とかごまかせた！
たまにはこんな言い訳も通用するんだね
「A。ちょっと来てくれないか？」
『？うん』
どうしたんだろう？この距離でも十分会話できる距離だと思うけど…
不思議には思ったものの今ジオルドを怒らせたら後が怖い。ここは従おう！
「もうちょっと」
『なん…んっ！？』
なんでと言おうとしたがジオルドとのキスによって遮られた
『え、みんなの前…いきなり何するの！？』
みんないるのに！ニコルだって、ルーカスだって！人がいる前でキスなんて顔が真っ赤になって誰にも見せられない
ジオルドに反論するも俯いてるから何も説得力がない
「ジオルド…それはなんでもやりすぎなんじゃない？婚約したからと言ってまだ結婚すると決まった訳でもない」
「Aが僕と結婚するのは絶対ですから。ご心配なく」
『ちょ、ちょっと！私抜きで話を進めないでよ！』
「それではこれに懲りたら気安くAに触らないで頂きたい。行くよA」
反論を言わせないジオルドの低い声に誰も言い返せなかった
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花音 - 初めまして♪とても素敵な話で胸ｷｭﾝしました( *´艸｀)続きがとても気になります( ;｀Д´)これからも応援してます(^○^) (2020年10月16日 14時) (
レス) id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
涙華 - とても面白いです。更新頑張ってください！ (2020年4月26日 20時) (レス) id: 7d83abf444 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - このお話、神過ぎます。更新頑張ってください。 (2020年4月26日 15時) (レス) id: e495d80177 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこもち | 作成日時：2020年4月24日 4時
