司「君の特等席…俺に変更しない？」肆 (ページ24)

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160話ページ24

貴「ハァハァ」

？「いや〜びっくりしましたねぇ。突然病室にナイフ持った不審者が入ってくるんですもん。思わずナースコール押しちゃいましたけど。大丈夫ぇしたかぁ？」

貴「うん。大丈夫⋯なんひゃけど。なんでひょっぺつまみゅの？」
(なんでほっぺつまむの？)

？「おもちみたいです。あなたの先祖はおもちですか？」

貴「何ひってるの？」
(何言ってるの？)

？「もっと触らしてくださいよ〜」

なんかこの子！

⋯あれ？

なんだかこんなこと前にもあっあような

そういえばこの子よく見たらシジマさんに似てる？

というか⋯同じ顔！？

貴「もしかして⋯生前のシジマさん？」

メ「えぇ。そうです。四島さんですよぉ」

貴「！！」

という事はシジマさんの願いは生きてた頃の自分を殺すこと

それってつまり

どゆこと⋯？

貴「うーん」

メ「⋯ところであなたはここへ何をしに？」

貴「それが、実はここがどこかも分からなくて。早く帰らないといけないのに」

メ「ということは迷子？でしたら私が出口まで案内してあげましょうか？」

貴「え！？シジマさんここがどこか分かるの！？助けてくれる！？」

メ「えぇ。ただし⋯あなたが私のお願い聞いてくれたらですけどぉ」

貴「！！」

目の前にはホットケーキ

メ「ひゃぁぁ〜すごぉい美味しそうですぅ！いいですねぇホットケーキ！Aちゃんのも美味しそうですぅ」

貴「あの⋯シジマさん？」

メ「メイちゃんです」

貴「メイちゃん。これがお願い？」

メ「はい。美味しいね！Aちゃんもたべますぅ？はい。あーん」

貴「んっ」

のんきにおやつなんて食べてる場合じゃないのに⋯

〝聞いてたんだね。A〟

貴「⋯」

花子くんのあの顔と言葉が頭から離れない

メ「Aちゃん。冷めないうちに⋯ね？」

貴「んっ」

メ「ほら、一口だけ」

パクっ

貴「⋯おいしい」

メ「ふふ。今のホットケーキの栄養ほっぺたに行きましたね」

貴「なんでそういう意地悪いうの！？」

メ「もう1枚食べちゃいます？」

貴「うん！」

メ「大きすぎません？」

貴「太っちゃう〜〜」

「ヒソヒソ⋯」

「ヒソ⋯ヒソ」

「かわいそう」

「かわいそうね⋯」

メ「はー！美味しかった！⋯久しぶりにお友達とホットケーキなんて食べました」

貴「！」

と、友達！これが友達なのね！