司「君の特等席…俺に変更しない？」肆 (ページ5)

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142話ページ5

in光side

ミ「これは学園の記憶。七不思議三番の境界は鏡の向こう側だからかな。学内にある全ての鏡に干渉できるみたい」

光「⋯」

ミ「境界への移動手段としても使えるし。こうやっていつかの昔。鏡が映し出した過去を。過去この学園でおきたあらゆる出来後の再上映。引き出すことが出来る。だから全部見たよ

昔の僕のこと」

光「⋯！」

ミ「消滅の瞬間。源くんといた時間。生きてた頃⋯」

光「⋯」

それじゃぁミツバは俺のことを思い出せたのか？

ミ「遡れるのは中学の入学式からだけど。ほら見てよ！昔の僕⋯友達を作ろうとして、でも上手くやれなくて。ひとりぼっちで寂しそうで⋯すっごく羨ましいよね」

光「⋯」

ミ「入学式に来てくれる家族がいる。声をかければ振り返ってもらえる。みんなと一緒に授業を受けて⋯部活も入って⋯いいなぁ。いいなぁ。僕だって人間として生きてみたい！」

司『なら試してみる？』

光「こ、こいつ！」

ミ「いや、映像だから⋯」

ミ『え？』

司『偽物の世界の。絵の中の世界⋯そこでなら今すぐにでもミツバの願いが叶うよ』

ミ『ほんとに⋯それなら』

光「お前っ！やっぱりあのチビに上手いこと乗せられてんじゃねーか！このチョロ助！」

ミ「チョ⋯はぁ？乗せられたんじゃない！僕が決めたんだし！」

光「うるせぇ馬鹿野郎が！アイツのせいでどうなったか見たんじゃねぇのかよ！」

ミ「見たよ！あの子が僕のことどーとも思ってないのなんて分かってるよ！」

光「ならっ！」

ミ「でも⋯だったら他に誰が！僕の願いを叶えてくれるの！？」

光「それはっ！」

ミ「源くんだって！」

その後すぐに映像が流れる

ミ『源くん。僕がもし生きてたら僕達友達になれてたかな？』

光「三葉⋯」

ミ「ほらね。源くんだって気にしてるのは僕じゃなくて⋯⋯こっちの三葉でしょ？僕はどうだっていいんだ！」

光「違っ」