司「君の特等席…俺に変更しない？」肆 (ページ18)

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155話ページ18

貴「色々考えてたのは本当だけど⋯考えてる最中。この牢屋の中で色々な道具を見つけたの。全部絵を描くための道具だったから。見てたらなんだか絵を描きたくなって⋯」

私はブラックキャニオンとか葵とか茜くん

それに花子くんを描いた

貴「本当の世界のこと描いてたらやっぱり懐かしくて帰りたくて⋯そして段々腹が立ってきたのよ」

シ「え」

貴「なんなのよ！？なんで何も言わないでこういうことするの！？死んでるからってそんなに偉いの！？」

昔のこと教えてくれなかったり

貴「いつも隠し事ばっかり！そりやぁ話したくない事があるの分かるけど私は生きてるから自分は死んでるからって！もう頭きた！絶対思い通りになってやんないんだから！」

だから絶対に！

貴「私は元の世界に戻りたいの！！協力してもらうからね！シジマさん！」

シ「⋯驚きましたぁ。まさか」

ガッと掴んでた手を掴まれて形勢逆転

貴「あ！」

シ「パレットナイフで脅せると思っているなんて。これで人は殺せませんよ」

貴「うっ、い、言うとおりにしないと⋯つつくわ！穴があくまで！」

シュシュッととりあえずパレットナイフを振り回わしてやる！

そうしたらいくらシジマさんでも⋯

シ「えぇ〜」

パシッ

シ「と、言いますかぁ」

貴「！？」

パレットナイフ振り回してたのに

腕掴んだ！？

この子⋯強い！

シ「あなた本当にこの世界から出ていきたいんですあぁ？元の世界に戻ったら近いうちに寿命が来て死んじゃいますよぉ？」

貴「そ、そんなの！本当に本当かまだ分からないもん！死ぬなんて急に言われてもピンと来ないし」

シ「本当だとしたら？」

貴「⋯」

シ「あなたの死は本当に間近で回避のしようがない絶対的なものだとしたらどうするんですか？それでも行くんですかぁ？」

貴「⋯」

シ「あら、大丈夫ですか？震えてますよぉ？本当は不安なんじゃないですか？」

貴「そ、それでもこの世界から出たってきっと⋯大丈夫だもん！だって私＿＿＿＿」

シ「"生きているから"ですか？」