【Dグレ】神の結晶を持った男の子【男主】 (ページ8)

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６話 ~アレンside~ ページ8

泣き疲れたのか、Aは僕の腕の中で寝息を立てて眠っていた。

一日に、色々な事が起こって、疲れたんだろう。
僕はAを抱えたまま、再度辺りを見回した。

多分、Aとお兄さんは此処に閉じ込められていたんだろう。
髪や目の色が違うってだけで、差別されていたのかもしれない。

今日はもう休もう。
ジャナさんにも言われてたし、休まずに起きてたら心配させちゃうしね。

僕はAを抱え、洞窟の入り口まで戻り、仮眠を取った。

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ジ「ウォーカー殿！町との連絡を取る事に成功しました！」

ア「本当ですか？！よかった、これで帰れますね。」

『アレン、行っちゃうの？』

帰ると言う言葉を聞いたAが悲しそうな顔で僕を見上げてくる。

ア「A、君はこれから僕と一緒に黒の教団と言う場所に来てもらいます。」

『くろのきょうだん？？』

ア「はい。そこでAに病気がないか見てもらうんです。」

連れて行くのは、もちろんAKUMAのウイルスに感染してないか見てもらう為と言うのもある。
けど、他にも連れていく理由はあった。
Aのお兄さんの事や村の事もあるし、まだ子供であるAをこのまま一人にするなんて事は出来なかった。
これが僕の本心なのだろう。

Aが昔の自分と重なって見えるからかな？

ア「一緒に来てくれますか？」

『いく…もう、ひとりぼっちになりたくなんかないもん……』

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