５５話 ページ7
〜感情side〜
モ「……分かった。」
その声はあまりにも小さくて、悲しそうな声だった。
感「ありがとう、ヴォル。」
僕は自分のタクトを剣へと変える。
皆はびっくりしてた。
まあ、普通タクトを“剣”なんて危ない物には変えられないからね。
ムジークでタクトをギターに変えた人はいたけど…
感「これで、ボクを突き刺すんだ。」
モ「え…」
ヴォルはちょっと驚いてる。
あ、リアル過ぎたかな…？
モ「わ、分かった」
僕はヴォルに剣を渡す。
ヴォルの剣を持つ両手が、少し震えてる。
そりゃ、怖いよね。
人を殺めちゃう様な感覚に似てるから。
感「ヴォル…？」
モ「だ、大丈夫だよ。」
ヴォルが少し無理をしているのは、僕でも分かる程。
それに気付いたナハト達がヴォルに近寄って、手を握る。
ナ「大丈夫だよヴォル。僕達も一緒にやるから。」
モ「え…？」
エ「ヴォル１人にやらせたりなんかしませんから。」
ト「辛い事は皆で！その方がいいに決まってるもん！」
モ「ナハト、エム、トル…！」
ベ「ヴォルフ、俺もやろう。」
向こうからベートーヴェンが声をかける。
歌「私もやるわよ！モツ」
奏「んじゃあ俺も〜」
リ「あら、それじゃあ私もやるわ！」
シ「僕も…手伝うよ……」
シ「お前を手伝うなど、不本意だが、シュトル殿と先輩の為だ！勘違いするなよ？」
チ「おめぇらがやるってなら、オラたちも…」
バ「勿論やるよ〜！ね？バッハ様！」
バ「……」(コクッ
そう言って、皆はヴォルやナハト達の背中に手を添える。
モ「皆…！」
感「(やっぱり、君が“独りぼっち”になるなんて到底ムリだね。)」
ヴォルの方を見ながらボクはそう思った。
感「ヴォル、もう出来る？」
モ「うん。皆がいてくれるから、支えてくれるから…！」
感「それじゃあ、お願い」
その言葉を聞いたヴォルは、いや、ヴォル達はボクに剣をゆっくりと突き刺していく。
僕の体はどんどん白く光って、ゆっくりと消えていく。
何か、蛍みたい…
モ「感情、本当の事を話してくれて…ありがとう」
最後に聞く言葉がまさか“ありがとう”とは思わなかったボクは、きっと今マヌケな顔をしてると思う。
ヴォルは本当に狡いよ。
感「ボクの方こそ、君に、君たちに会えて、本当に良かった。僕の願い事を聞いてくれて、叶えてくれて、どうもありがとう！！」
そして、僕の視界は歪んで、声も聞こえなくなって来た。
僕はヴォルにもたれかかり、耳元で囁いた。
感「Auf Wiedersehen.」
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小夜(プロフ) - Σd(ﾟ∀ﾟd)わかりました！ (2018年4月15日 21時) (
レス) id: a4d0732062 (このIDを非表示/違反報告)
月夏(プロフ) - 小夜さん» ありがとうございます!それから、もし、お時間いただけるのなら、私の作品にアドバイスいただけませんか？クラシカロイド 月夏 と検索すれば出てきますので、お願いします。 (2018年4月14日 17時) (レス) id: 98ec3659ca (このIDを非表示/違反報告)
小夜(プロフ) - 返信遅れてすみません！頑張って下さい！！ (2018年4月14日 17時) (レス) id: a4d0732062 (このIDを非表示/違反報告)
小夜(プロフ) - いいですよ！ (2018年4月14日 17時) (レス) id: a4d0732062 (このIDを非表示/違反報告)
月夏(プロフ) - このシリーズ面白かったです。私もクラシカロイドの小説を書いているのですが、今回出てきた貴族達の批判の言葉を使いたいのですが、いいですか？ (2018年4月12日 19時) (レス) id: 94dbf7702a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小夜 | 作成日時：2017年7月9日 22時
