５４話 ページ6
〜モツside〜
あ！成る程！
何と無く分かった！
感「僕は、他の感情の仕事を手伝っちゃって、そしたらいつの間にか１人ぼっちになってたんだ…。だから、僕の相手をしてくれる他の感情の“代わり”が欲しかったんだよ。」
感情は悲しそうな顔をする。
感「僕は今、色んな感情が入り混じって、自分でも何者なのか、何をしたかったのか、忘れていってるんだと思う……。」
モ「つまり、自分自身に飲み込まれちゃうって事？」
感「そう、だと思う。だから、シュトルに助けて欲しかったんだ。でも、それは難しくて、僕が望んだ事じゃないのにシュトルも、ナハト達も、遂には………ヴォルまでも呑み込んじゃったんだ。」
モ「そうだったんだ……」
感「この姿を見れば分かると思うけど、僕はもう、自分でも自分をコントロール出来ない状態になっちゃう。だから、どうか、僕を……壊して？ 例え僕がいなくなったって、他の感情がすぐにシュトルの中に出来るから。」
感情の目は、さっきと違って、真っ直ぐだった。
でも、“壊して”って……。
そんなの、嫌だよ。だって、見た目が僕達と同じ人間なんだから、壊すって事は“殺す”って事になると思うから……。
モ「僕は反対だよ……！だって、それじゃあ、人を殺しちゃうのと一緒じゃないか！」
感「でも、僕を壊す事でシュトルが無事になる……。ねぇ、分かってるんでしょ？」
感情の低い声で言った言葉が、僕とナハト達に突き刺さる。
感「お願い……。これが、僕の本当の叶えたい願いだからさ。叶わないと、シュトルにはもう会えないかもよ？」
“シュトルにもう会えない”と言う言葉にナハト達は反応した。
ナ「シュトルに、もう会えないのは……嫌だ。」
エ「私も、です……もう、間違えたくありません……」
ト「僕も、シュトルに会いたいよ……」
感「他の３人はもう決まったっぽいね。後は君だけだよ、ヴォル……」
僕は、どうすればいいの？
どうしたら上手く解決するの？
どうしたら感情は消えずに済むの？
どうしたら、どうしたら……！
感「ヴォル、この世で生きてるとね、やっぱり何か捨てなきゃ、生きては行かれないんだよ……」
モ「で、でも……！」
感「僕は大丈夫だよ。きっと壊れたら転生して、何処かで生きると思うから。だから、安心してボクを壊して……？」
モ「……分かった。」
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小夜(プロフ) - Σd(ﾟ∀ﾟd)わかりました！ (2018年4月15日 21時) (
レス) id: a4d0732062 (このIDを非表示/違反報告)
月夏(プロフ) - 小夜さん» ありがとうございます!それから、もし、お時間いただけるのなら、私の作品にアドバイスいただけませんか？クラシカロイド 月夏 と検索すれば出てきますので、お願いします。 (2018年4月14日 17時) (レス) id: 98ec3659ca (このIDを非表示/違反報告)
小夜(プロフ) - 返信遅れてすみません！頑張って下さい！！ (2018年4月14日 17時) (レス) id: a4d0732062 (このIDを非表示/違反報告)
小夜(プロフ) - いいですよ！ (2018年4月14日 17時) (レス) id: a4d0732062 (このIDを非表示/違反報告)
月夏(プロフ) - このシリーズ面白かったです。私もクラシカロイドの小説を書いているのですが、今回出てきた貴族達の批判の言葉を使いたいのですが、いいですか？ (2018年4月12日 19時) (レス) id: 94dbf7702a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小夜 | 作成日時：2017年7月9日 22時
