番外編 ~読書の日~ ページ16
〜エムside〜
今日、私は本を買う為に浜松の商店街に来ていました。
店「ありがとうございました。」
エ「(ふふ、この本の続編、遂に出たんですね。どんな展開になっているのか楽しみです。)」
私は目的の本を買うと、書店から出ました。
普段、私達ムジークは人の目に止まる事はありません。
しかし“ある事”をすると、普通の人でも私達の姿が見えるようになるのです。
あ、“ある事”は秘密ですよ？ シュトル達との約束ですから。
エ「あ、あそこで読みましょう。」
私は本を読むのにはうってつけの場所、公園のベンチを見つけましたので、そこへ行き、座り、丁寧に包まれた紙袋の中から買ったばかりの本を出しました。
大好きな作家さんの、久しぶりに出版された新作。
心の中は、もうドキドキとワクワクでいっぱいでした。
エ「では早速、読ませて頂きます。」
私はその本を夢中になって読み始めました。
主人公の活躍、次々と増えていく仲間、助けた村の人達の優しさ、主人公の秘密、突然の裏切り、仲間の事情、与えられた試練、突如現れた敵との戦い、そこからまた結ばれた絆、その全てが感動モノでした。
エ「……はぁ、いい話でした。」
読み終わった私は涙目になっていた事でしょう。
いや、涙無しでは読めませんよ！この本は！
エ「(早速ナハト達に伝えなくては！！)」
私は自身の作った使命を果たすべく、音羽館に帰ろうとしました。
腰を上げ、伸びをしたところで、私の隣のベンチに座っていた男性が少し気になり、帰る気にはなれませんでした。
男性は、手帳とペンを持ち、ウンウンと頭を悩ませていました。
エ「あの、どうかしましたか？良ければ、私が相談に乗りましょうか？」
男「あぁ。いや、大丈夫だよ。すまないねぇ。お邪魔だったかな？」
エ「いえ、私は大丈夫です。それより、何か困っていらっしゃるのではないでしょうか？」
男「何故そう思ったのかな？」
エ「ふふ。それは、貴方の思っている事、感情が、顔に出ていらっしゃるからですよ。」
男「成程。そういう事か。ん？おや、その本は…！」
エ「あ、これですか？私の大好きな作家さんの本です。しかも久しぶりの新作なのですよ？！すっごく面白くて、ハラハラして、悲しくて、でも嬉しくなる、感動モノです！！この本の主人公は……」
私は興奮して、つい本の事を長く語ってしまいました。
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小夜(プロフ) - Σd(ﾟ∀ﾟd)わかりました！ (2018年4月15日 21時) (
レス) id: a4d0732062 (このIDを非表示/違反報告)
月夏(プロフ) - 小夜さん» ありがとうございます!それから、もし、お時間いただけるのなら、私の作品にアドバイスいただけませんか？クラシカロイド 月夏 と検索すれば出てきますので、お願いします。 (2018年4月14日 17時) (レス) id: 98ec3659ca (このIDを非表示/違反報告)
小夜(プロフ) - 返信遅れてすみません！頑張って下さい！！ (2018年4月14日 17時) (レス) id: a4d0732062 (このIDを非表示/違反報告)
小夜(プロフ) - いいですよ！ (2018年4月14日 17時) (レス) id: a4d0732062 (このIDを非表示/違反報告)
月夏(プロフ) - このシリーズ面白かったです。私もクラシカロイドの小説を書いているのですが、今回出てきた貴族達の批判の言葉を使いたいのですが、いいですか？ (2018年4月12日 19時) (レス) id: 94dbf7702a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小夜 | 作成日時：2017年7月9日 22時
