熱。 ページ6
｢あー、やばい…｣
熱は38.0度。
今日はキヨ君と久しぶりにデートする予定だったのに突然の熱。
すごく申し訳ない。
ガチャ。
｢Aー？大丈夫か？？｣
｢あ、キヨ君。折角のデートだったのにごめんね…｣
｢大丈夫だ。今度2倍にして楽しませてもらうから。だから今は早く治せよ。｣
｢…2倍って…。でも…ありがと｣
思わず恥ずかしくなる。
｢照れてんのか〜？｣
キヨ君がニヤニヤしながらこちらを見る。
｢なっ…照れてない…！｣
｢はいはい。アイス買ってきたぞ今食う？｣
｢ん。食べたい。｣
買ってきてくれたのはハーゲンダッツ。
｢…ハーゲンダッツ！｣
｢特別だかんな〜？ほら、あーん｣
｢…っ…自分で食べれるから。｣
｢やだ。俺が餌付けしたいの。｣
餌付け…？
｢私は動物じゃないから。ねぇ、スプーン貸し｣
起き上がってスプーンを取ろうとしたら急に視界が揺らいだ。
｢おっ…と、危ねぇーな。｣
｢やば…ごめん。目眩した…｣
目眩がしたところをキヨ君が支えてくれたのだ。
キヨ君が近くて少しドキドキしてしまった。
｢…っ…｣
｢ほら、病人は寝てろって。口開けろ、あーん｣
私は黙って口を開いた。
口に来たのはとても冷たいアイスだった。
｢…ん。冷たい。｣
｢そうかもな。ほらあーん｣
また私は黙って口を開く。
｢美味かったか？｣
｢うん、おいしかった。ごちそうさま。｣
｢あとは寝とけや。｣
｢うん、今日はありがと。もう帰っても大丈夫だよ｣
｢いや、帰らねーよ？｣
｢え？｣
｢まだ心配だし。こんなA見られんの今だけだし？｣
｢…は？どういうこと｣
｢こんな熱で火照ってるAなんかいろいろやばい。｣
｢なっ…に、言ってんの…！｣
キヨ君は真面目そうに余裕のない表情をしていた。
｢今にも襲いたいけど、ダメだかんなー…治ったらまた2倍にして襲うから。｣
｢そ、そんなこと知らないから！もう、勝手にして！｣
｢じゃあ勝手にするわ。俺はお粥作るから。ほら、寝ろ寝ろー。｣
｢…おやすみ！！｣
私は素早く布団を被った。
｢…おやすみ。｣
キヨ君はそう言って私のおでこにキスをした。
｢…っ…！｣
うぅ…恥ずかしい。
私はもっと深く布団を被って寝た。
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ろんさん - すごくよかったです！！めっちゃキュンとしました！！一つリクエストよろしいでしょうか？キヨさんと(名前）がゲームで勝負していて、(名前）が負けてしまい、甘い罰ゲーム？をさせられる、みたいな話が見たいです！！( *´艸｀)これからも更新楽しみに待ってます！ (2019年5月12日 0時) (
レス) id: 6bebaca9e7 (このIDを非表示/違反報告)
冷蔵庫(プロフ) - たきな。さん» ありがとうございます！ (2019年3月24日 16時) (レス) id: 23407bcabd (このIDを非表示/違反報告)
たきな。(プロフ) - すごくよき！ (2019年3月21日 20時) (レス) id: bf22fc3c3d (このIDを非表示/違反報告)
冷蔵庫(プロフ) - あほのゆな。さん» ご感想ありがとうございます！(*´∀｀*)勉強も部活も頑張って下さい！！これからも良い作品のため精進します！ (2019年3月20日 19時) (レス) id: 5fcb64f184 (このIDを非表示/違反報告)
あほのゆな。 - 最高の作品でしかないです。毎日読み直して癒しにします！勉強頑張れます(泣)部活動も頑張ります！素敵な作品感謝です…(´-`).* (2019年3月20日 18時) (レス) id: ec9fb2ae0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷蔵庫 | 作成日時：2019年3月15日 14時
