【ky】ねぇ、愛して。【短編集】

嫉妬2。 ページ4

ガチャ。


無言で家に帰り。
無機質な扉の音が響いた。


何か言わないと。


｢キヨ…あの、さっきはその…｣


｢シャワー。｣


｢…え？｣


｢シャワー浴びてこい。｣


｢わかった…｣


キヨはやっぱり怒ってるんだろうか。
ここまでキヨを怒らせたことは無い。


いつもより時間がかかってしまった。
気持ちの問題かな…。


｢出たよ。…キャ…！｣


無理やり手を引っ張られてベッドに連れてかれる。


そして。


ドサッ…。


私を雑に押し倒す。


｢俺の気持ちわかってる？｣


｢…お、怒らせたよね…ごめんなさい…。｣


｢半分、正解。フジに怒ってるし押し倒されてるお前。自分にも怒ってるよ。だってこんな目に合わせたくなかった。｣


｢そうなんだ…｣


｢あとは、嫉妬だよ。｣


｢え？｣


｢みんなとコーヒー飲めてるのが嫌。ヒラに頭撫でられて嬉しそうにしてるお前が嫌。フジに押し倒されてるのも嫌。これ全部嫉妬。
羨ましいから。コーヒーは飲めねぇけど、あとは俺でもできる。｣


｢…うん。｣


私は黙って話を聞いていた。
でも、言いたくなって。


｢でも…さ…こうやって嫉妬してくれてるのはキヨしかいないよ。私をそこまで愛してくれてるんだから。｣


｢A…｣


｢私も同じことがあったら同じ気持ちになってた。だから、一緒だよ。キヨ。｣


｢…そっか…今夜は、俺で塗りつぶさせて。｣


そう言って首元に顔を近づけ、キスをした。


｢…いいよ。｣


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ちょっと分からなくなりそうだった…！
おかしかったらごめんなさい。

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