Ep.47 ページ47
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スンチョルは俺と似ていると思う。
それは外見の話ではなくて中身が。
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常にピリついた家の中で育ったからか、
スンチョルを囲むオーラは、決して人から好かれるものでは無かったのだろう。
大きな力を持つ家の人間、そして近寄りずらい雰囲気。
周りからは腫れ物を見るような目で見られて生きてきた。
そんな日々に嫌気がさしてきたスンチョルは素行も少しづつ酷くなっていき、
気に触る事、ひとつひとつに必要以上の怒りをぶつけるようになった。
それは女遊びに向かう事もあれば、喧嘩で発散して行ったこともある。
そうしていくうちに学校内で、スンチョルの噂は流れた
気に触れば躊躇なく学校から追い出す。
暴力や方法を問わずできるだけ自分の手を汚さないよう自分から居なくならせる冷酷無慈悲な人間だと言われた。
確かに、ひとりふたり、スンチョルにいきがって突っかかったヤツらが停学処分になり自主退学していった事はあったが、スンチョルは何も手を下してなんか居なかった。
いつからか、スンチョルに歯向かうやつは誰1人としていなくなった。
特別扱いというのは受ける身からすれば距離を置かれ孤立するのと同意義である。
それは受けた身しか分からない孤独だった。
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そんな時、1人の女の子が突然現れた。
カレーライスまでスンチョルにぶっかけるその子は
怯みもせず、上からものをいうスンチョルに真っ向から言い返した。
俺はそれが新鮮だった。
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『おい！どういうつもりだ』
スンチョルは俺が連れ出したことに怒っていたが
そんなのこっちは知ったことじゃない。
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「あの子、面白いじゃん。」
「ね、スンチョル。」
やっと、スンチョルの目を真っ直ぐに見れる子がいた。
言い返された時の目に
光が見えたのは俺だけが気付いた話じゃない。
・
スンチョル、
お前がいちばんわかってるはずだよ
お前が俺の幸せを考えてくれたのと同じくらい
俺も、お前には幸せになって欲しい。
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みつき(プロフ) - 花男みをすごく感じます…！ (2022年10月19日 10時) (
レス) @page16 id: 270fe76dd3 (このIDを非表示/違反報告)
ている(プロフ) - DAMNさん» わー！初のコメント頂きありがとうございます<(_ _)>みんなさんの期待通りの展開にできるかは少し不安なのですが楽しんで貰えるよう頑張ります！ (2022年1月16日 17時) (レス) id: d53ebdb3f3 (このIDを非表示/違反報告)
DAMN(プロフ) - クプスかっこいい…次の更新楽しみです！頑張ってください！ (2022年1月16日 9時) (レス) @page18 id: 51f985e4ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ている | 作成日時：2022年1月14日 4時
