Ep.42 ページ42
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中学を卒業する頃にはスンチョルやミンギュ、レイと一緒にいた俺はいつの間にか目立つ存在になった。
俺を捨てた親譲りの顔のおかげか、皮肉にもだんだんと女から言い寄られることも多くなって、それがどんな理由からであろうと自分が必要とされていることが嬉しかった。
それから、遊ぶことを覚え始めた。
先輩から同級生、他校の人達も。
名前も覚えてない。顔だってあやふやだ。
でも、自分を必要としてくれたからなんでも良かった。
言わば来る者拒まず去るもの追わず、
そうしている内にレイと過ごす時間は短くなっていった。
遊んでるうちは求められることに満足していたはずなのに、比例して心は空っぽのままだった。
自分は求められることを求めていたはずなのに、何も埋まらない。
レイといる時間は満たされるのに。
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最近は来ていなかったレイの家にふたりで何する訳でもなくゴロゴロとしていた時ふと聞いてみた。
『なぁ、』
「んー？」
携帯を触りながら興味無さそうに返事したレイ
『…お前は俺になにも求めたりしてこないよな』
「…は？私がジョンハンと寝たいとか思うわけないでしょ。」
何を言うのかと驚いたようにこっちを見るレイ
『それがわかんないんだよ。なんでレイは俺に何も求めないの？』
スンチョルが好きなのは知ってる
でもあいつがまともにレイを許婚として見てた事は無い
だったらずっとそばに居る俺を利用してもいいのに。
「だって、大切だから。ジョンハンと関係もったらいつか終わりが来るかもしれないでしょ。そういうの嫌なの。」
大切だから求めないのだと当たり前の顔をしていうレイを見て俺は気付いた。
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あぁ、好きなんだ。レイの事が。
俺を求めてる他の誰かで何も埋まらないのは、俺がレイ以外を求めていないからなのだと知った。
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自分の恋に気づいたと同時に、その想いの行方を考えるとどこまでも報われない人生だと自分の運のなさに笑いが出た。
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( レイに出逢った時に全部運を使い切ったんだなぁ )
隣でまた携帯を触り始めた彼女の頭を撫でていると不思議と自分の心まで落ち着いた。
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みつき(プロフ) - 花男みをすごく感じます…！ (2022年10月19日 10時) (
レス) @page16 id: 270fe76dd3 (このIDを非表示/違反報告)
ている(プロフ) - DAMNさん» わー！初のコメント頂きありがとうございます<(_ _)>みんなさんの期待通りの展開にできるかは少し不安なのですが楽しんで貰えるよう頑張ります！ (2022年1月16日 17時) (レス) id: d53ebdb3f3 (このIDを非表示/違反報告)
DAMN(プロフ) - クプスかっこいい…次の更新楽しみです！頑張ってください！ (2022年1月16日 9時) (レス) @page18 id: 51f985e4ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ている | 作成日時：2022年1月14日 4時
