Ep.37 ページ37
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俺はあいつに会いに行く前にセリさんが寄越した車の運転手に1人送ってほしい子がいると頼んだ。
普通に少し時間くれといえばいいものを素直になれないままカバンを奪うなんて力任せにはなってしまったが俺にかなう訳もないのにカバンを取り返そうと躍起になって引っ張るそいつはなかなか可愛かった。
何から切り出してどう繋がりを持たせるか。
そう悩んでると横でキャピキャピいってるそいつ。
肩を殴られそうになったから昼の仕返しをしてやろうと押し倒して顔近づけてやったら俺を睨むはずの目をぎゅっと閉じるから
笑い飛ばすように誰がクソダサ女なんかとなんて言ったけど内心焦った。
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いい加減に話をしないと家に着いてしまう。
それでも自分から人を繋ぎ留めようなんてした事の無い俺は何を話せば彼女が理解してくれるかなんか分かるはずもなかった。
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『今日からお前俺の言う事は絶対な』
俺が精一杯考えて切り出した言葉はあまりにダサかった。
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そしてそんな俺の言葉にふざけるなと鼻で笑う彼女。
それもそうだ。
カレーかけたごときで俺のわがままに付き合えるほど暇なんかあるわけない。
そんなの分かってた。
でもどうしてもこいつとこのまま終わらせるのは嫌だった。
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どんな始まりからでも良いと思った。
例え俺が最低な男と思われても構わなかった。
それくらいこいつの俺を見る視線に確かなものを見た俺は、もうとっくに嵌ってしまっていたのだ。
『…パク・ジウ』
出すつもりのなかった彼の父親の名前を出して、
脅してまで。
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もうその時俺は彼女を自分のそばに置いて起きたくなってしまっていたのだ。
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… to be continued
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みつき(プロフ) - 花男みをすごく感じます…！ (2022年10月19日 10時) (
レス) @page16 id: 270fe76dd3 (このIDを非表示/違反報告)
ている(プロフ) - DAMNさん» わー！初のコメント頂きありがとうございます<(_ _)>みんなさんの期待通りの展開にできるかは少し不安なのですが楽しんで貰えるよう頑張ります！ (2022年1月16日 17時) (レス) id: d53ebdb3f3 (このIDを非表示/違反報告)
DAMN(プロフ) - クプスかっこいい…次の更新楽しみです！頑張ってください！ (2022年1月16日 9時) (レス) @page18 id: 51f985e4ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ている | 作成日時：2022年1月14日 4時
