Ep.13 ページ13
・
やってしまった。
正直謝ってクリーニング代払うから許してくれと、
それだけで終わらせとけば良かったのだと
彼に言い返した後に気がついた。
頭を過ぎるのはユジンの言葉
(少しでも機嫌が悪いと権力振りかざすから、
生徒はみんなチェスンチョルがいる日は緊張してるんだよね、
気に触れたら終わり。)
・
完全に終わった。
お父さんごめん、私転校して早々また転校する羽目になりそうだよ。
・
「ハハハハッ」
・
『え？』
父に懺悔の言葉を脳内で述べていると私の耳元に突然届いた笑い声。
・
張り詰めたチェスンチョルと私の間の空気を気にもせず
綺麗な顔を崩して笑っていたのはユンジョンハンだった。
「おまえ、なかなか面白いじゃん」
え、私？面白い？どこが？
『「は？」』
ユンジョンハンの空気を読まないその言葉に
私もチェスンチョルも理解不能で
鳩が豆鉄砲くらったみたいに間抜けな顔をしていたと思う。
そんな理解不能でフリーズしている私を見やりヒヒッと彼はまた笑った。
そしてチェスンチョルにおれやっぱりパン食いたいなんていうまた場違いなこと言って
チェスンチョルの腕を引っ張って行く彼は
緊迫してご飯に手を付けられてすらいない生徒たちを置いてけぼりにして出ていってしまった。
・
全員がもう、ぽかん状態だ。
そして食堂のおばさん達から聞こえる作業音に
みんな意識を取り戻すと
何事も無かったかのようにやっとご飯に手を付け始めた。
・
一方、この問題が解決していないまま相手に消えられた私は冷静になった途端
今この数分間の間に起こった出来事と恥ずかしい姿を思い出し
それを全てユンジョンハンに見せていたのかと思うと死にたくなった。
頭から消し去ろうと平然を装って散らばってしまったカレーライスを片付け始めたが、
結局頭から消えてくれない全てのシーンと
この後の学校生活のことを考えると本当に死のうか迷った。
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みつき(プロフ) - 花男みをすごく感じます…！ (2022年10月19日 10時) (
レス) @page16 id: 270fe76dd3 (このIDを非表示/違反報告)
ている(プロフ) - DAMNさん» わー！初のコメント頂きありがとうございます<(_ _)>みんなさんの期待通りの展開にできるかは少し不安なのですが楽しんで貰えるよう頑張ります！ (2022年1月16日 17時) (レス) id: d53ebdb3f3 (このIDを非表示/違反報告)
DAMN(プロフ) - クプスかっこいい…次の更新楽しみです！頑張ってください！ (2022年1月16日 9時) (レス) @page18 id: 51f985e4ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ている | 作成日時：2022年1月14日 4時
