キミが笑う.。【短編】

失恋。 リク Y.I ページ34

．



貴「ぐすっ…」


彼氏に振られた
薄々気付いてたけど、
いざ振られてみるとこんなにも
涙が出るんだ


貴「はぁ…」


部屋で1人ないていると

＿＿ピンポーン…ガチャ

あっ鍵閉めるの忘れてた←
でもこんな時入ってくるのは
一人しかいない


石『Aさ〜んお腹すいた…って
どーしたんすか』

貴「ははっ…別になんでもない」

石『なんでもなくないでしょ』


そう言って私の隣に座るのは
高校の時の後輩の祐希


石『で、どーしたんすか？』

貴「…彼氏に振られちゃった」

石『…ん、そっか』


よしよしと私の頭を撫でる祐希の手は、とってもあたたかかった


石『Aさんの気が済むまで
ずっとこうしてますよ』


祐希は私を抱きしめてそう言うんだ


貴「うぅっ…ぐすっ…」


涙が止まらない私をずっと
抱きしめてくれていた


貴「も…大丈夫だよ
ありがとう祐希」


離れようとすると…

グイッ＿＿＿


石『まだ…離したくない』

貴「ゆ…うき？」

石『俺じゃダメなんすか？
俺はAさんを泣かせたり
しない』

貴「祐希…」

石『Aさんのこと好きです
こんな時にほんとは言いたく
なかったんすけど』


気持ち、抑えられませんでした
そう言って笑う彼は
とてもかっこよく見えて

ドキッとこの胸がなった＿＿＿



．

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