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-RAUL-
ふとトイレに行きたくなって夜中に目が覚めた
りっくん爆睡してるな〜なんて呑気に考えてた
そして用を足してりっくんのベッドを通り過ぎた時、違和感を感じた
「りっくん??」
息してない、、、そんな感じがした、、、
「ねぇりっくん??」
りっくんのスマホがベッドの下に充電器につながったまま落ちてて拾い上げる
スマホはホーム画面のままだった
「ねぇ!!りっくん起きて??」
肩をゆすっても目を開けないりっくん、、、
すぐに震える手で、履歴の1番上にいためめに電話を掛けた
お願い、出て、、、
目黒『もしもし、、、』
3コール目でめめの寝ぼけた声が聞こえた
「めめ!!!りっくんが!!!!」
目黒『凛空がどうしたの??』
「意識ないの!!!ずっと声かけてるんだけど、動かない!!!」
確か、めめは岩本くんと同じ部屋だったはず
めめが電話越しに岩本くんを起こす声が聞こえた
岩本『ラウール??凛空が意識ないってどういうこと??とりあえずそっち行くから鍵開けて待っててて』
そう言うと岩本くんはすぐに来てくれた
岩本「凛空??凛空??めめ、ふっか呼んで!!あとみんな起こしてほしい!!」
目黒「了解!!」
岩本くんはりっくんの口元に耳を近づけて呼吸の確認をしたり、りっくんの細い手首に自分の指をあてたりしていた
深澤「凛空がどうしたって??」
岩本「ふっか、救急車呼んで!!」
深澤「え?どうした!?」
岩本「いいから早く!!!」
こんなにも焦ってる岩本くんは初めて見た、、、
もっと俺が早く気づいていたら、、、
きっとりっくんは俺にも助けを求めたはずなのに、、、
渡辺「ラウール、凛空は大丈夫。だからそんな顔するな」
俺、どんな顔してたんだろう、、、
翔太くんが俺の肩に触れた時、こらえてたはずの涙があふれた
真夜中のホテル、、、
他のお客さんも宿泊してるからってことで騒ぎを大きくしないように静かに入ってきた救急隊員とホテルの支配人
岩本「五十嵐凛空、25歳えっと詳しい病名はわかんないですけど生まれつきの心臓疾患があるとか」
岩本くんがわかる範囲でりっくんの状況をつたえる
りっくんは救急隊に酸素マスクや指で酸素測る機械を装着されていた
酸素マスクがかすかに曇るのが唯一の救いだった
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作者名:mel | 作成日時:2022年11月4日 11時