おやすみ＿Rikuwo◎ﾘｸｴｽﾄ ページ19
時計の針が12時を指す少し手前。
ガチャリという開錠音と共に、玄関からただいまの声。
その声に私の耳は過敏に反応して、体はもう声がする方へと向かっていた。
「おかえり」
「ただいま」
そんなありきたりな会話を交わして、数秒、見つめ合う。
それから、どちらからともなくキスをした。
「お疲れ様」
照れ隠しにそんなことを言うと、「今ので全部疲れ吹き飛んだ」って笑う彼。
「そっか」って、二人でリビングに戻った。
「ご飯は?」
「いいや、もう寝る」
荷物を下ろして、就寝の準備を始める彼につられて、私もパジャマに着替えた。
「ね、一つお願い聞いて?」
「ん?なあに?」
眼鏡を外して私をじっと見る。
こんな無防備な顔を見れるのは、きっと彼女である私の特権。
そんなくだらない優越感に浸りながら、彼の返答を待つ。
「今日は、一緒に寝よ」
「えっ!!」
普段は、彼の帰りが遅く、私は先に寝てしまうため、同じ布団で寝ることはほぼ無い。
突然の彼の提案に、心臓が大袈裟な程に飛び跳ねた。
「俺、今日疲れてるから、癒して」
「えっと…」
「安心して、何もしないから」
「…わかった」
私がそう答えると、彼は「やった」と嬉しそうに漏らした。
それから、私の手を優しく引いて寝室へ。
二人で布団に入ると、後ろから抱きしめられた。
「…りっくん?」
「あったかい」
「…うん」
「すき」
なんの前触れもなく放たれた言葉に、またしても私の心臓は反応してしまって。
(これじゃあ、寝れそうにないよ…)
首にかかる彼の息。
さり気なく握られた右手。
彼から伝わる体温。
その全てに、ドキドキしてしまって、
彼に気づかれないように、そっと息を吐いた。
「おやすみ」
眠たげな彼の声が耳元で反響する。
「おやすみなさい、りっくん」
「私もすきだよ」って呟けば、より一層強く抱きしめられた。
(ああ、やっぱり今夜は眠れない)
P.S.
クロハさんリクエストです。
大変、大変お待たせしました…!!!
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榮愛 - リクエストいいですか？水溜りボンドの二人書いてもらえますか？ (2018年3月28日 8時) (
レス) id: eebcc8fec2 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名(プロフ) - すみれさん» 了解です！お好みのシュチュエーションなどはございますか？ (2018年1月28日 17時) (レス) id: b502a9e7b5 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - おるたなの渋ジャパ下さいぃぃぃぃい(土下座) (2018年1月28日 17時) (レス) id: b2ee1e5041 (このIDを非表示/違反報告)
花恋(プロフ) - リクエストを書いてくださりありがとうございます！大丈夫です、バッチリキュン死しましたから(￣▽￣)またリクさせてくださいm(_ _)m (2017年12月19日 15時) (レス) id: eb6c37d723 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名(プロフ) - ぴちこさん» リクエストありがとうございます！大変申し訳ないのですが、説明欄に書いてある方のみのリクエストをお受けしております。せっかくリクエスト頂いたのに、お答え出来ず大変申し訳ないです… (2017年12月17日 23時) (レス) id: b502a9e7b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬名 郁 | 作成日時：2017年8月10日 5時
