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不眠症_Hajime◎リクエスト※裏注意 ページ16

「怖い?」
「怖くない」
「でも、震えてる」

「気のせい、だ、から…」



やけに熱っぽい吐息、
頬を撫でる彼の大きな手、
指先から伝わる僅かな体温。


今でも、忘れられない。


あの頃は、まだ、青い殻をかぶったままだった。

いつからだろう。
私たちが変わってしまったのは。

いつから?



「ね、もう、無理…」
「嘘つき。本当はまだ足りないくせに」
「……っ」


汗ばむ体、張り付いた素肌から伝わる彼の体温。
暗い部屋。真っ白なシーツ。
荒い呼吸。触れる唇。

泣いて叫んだって、意地悪な彼は、止めてくれない。


だからいつも、

私はただただ、堕ちていく。


彼が触れた所から、全身に快感が伝わるような感覚に襲われて、体が震える。


「あっ…」
「もうダメなの?」


彼はそう言うと、呆気なく私の腕を離した。
汚したシーツの上で、二人、並んで横になる。

「落ち着いたら、今日は帰ってね」
「え…?」

私に背を向けてそう呟いた。

「なんで?」
「ごめん、明日忙しいから」

だったらわざわざ、こんな時間に呼ばないでよ。

「もう、飽きたの?」
「は?」
「嫌いになっちゃったの?」
「なにいきなり」

なんでだろう。
前まで、彼に触れることは、あんなに簡単だったのに、

今は、こんなにも遠い。


「ねえ、はじめ」
「……」

「好きだよ」

「うん」


俺も、とか、そんな言葉を期待していた訳じゃないけど、

悲しくなった。



きっと、もう、彼の気持ちはどこかへ言ってしまったのだと、察したから。


自らが汚したシーツの上で、眠らせてよ。
初めて貴方が私に好きだと言ってくれた、あの夜みたいにさ。


「じゃあ、帰るね」
「うん」

「バイバイ」


P.S.
めろんさんリクエストでした〜
いや〜、こういうお話久々すぎて、訳分からなくなってしまった…
遅くなってしまって申し訳ないです…

サプライズ_Shibuya◎リクエスト→←笑いあって、好きって言って。_Turime



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榮愛 - リクエストいいですか?水溜りボンドの二人書いてもらえますか? (2018年3月28日 8時) (レス) id: eebcc8fec2 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名(プロフ) - すみれさん» 了解です!お好みのシュチュエーションなどはございますか? (2018年1月28日 17時) (レス) id: b502a9e7b5 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - おるたなの渋ジャパ下さいぃぃぃぃい(土下座) (2018年1月28日 17時) (レス) id: b2ee1e5041 (このIDを非表示/違反報告)
花恋(プロフ) - リクエストを書いてくださりありがとうございます!大丈夫です、バッチリキュン死しましたから( ̄▽ ̄)またリクさせてくださいm(_ _)m (2017年12月19日 15時) (レス) id: eb6c37d723 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名(プロフ) - ぴちこさん» リクエストありがとうございます!大変申し訳ないのですが、説明欄に書いてある方のみのリクエストをお受けしております。せっかくリクエスト頂いたのに、お答え出来ず大変申し訳ないです… (2017年12月17日 23時) (レス) id: b502a9e7b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瀬名 郁 | 作成日時:2017年8月10日 5時

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