めんどくさいなんて言わないで《トミー》 ページ10
「ねぇ、知義はさ、誰が好きなの」
彼の膝に手をついて、覗き込む。
「は？何、今更」
めんどくさい、と言うように、私から目をそらす彼。
期待していた答えが返ってこなかった事が少し残念。
(まぁ、彼が好きだなんて言う事滅多にないんだけどね)
「だって…最近寛太くんとすごぉく仲いいんだもん。
二人で沖縄とか行っちゃうし、撮影中寛太くんのことずっと見てるし…
もしかしたら知義、寛太くんのこと好きなんじゃないかって…」
「お前、どんだけ俺のこと見てんの…」
「だって、気になるじゃん！好きなんだから！」
もしかしたら自分の彼氏は、どっちもイけるのではないか、
なんて考え出したらキリがなくて。
ありえない、と頭では分かっていても、私の口は止まらない。
「お前ホントめんどくせぇ…」
溜息を漏らす彼。
流石に引かれた？
重い女だと思われた？
(やだ、彼にだけは嫌われたくない)
こんなこと思う私は、めんどくさい女。
わかっちゃいるけど、不安になるんです。
「馬鹿だな」
「えっ、」
私に触れる、彼の手。
優しく抱きしめる、彼の腕。
予想していなかった彼の行動に、私の脳と心臓はパンク寸前。
「わかんねぇの？
好きじゃなきゃ、こんなめんどくせぇ奴と一緒にいねぇよ。」
「〜〜〜っ…!!」
(いつもは好きだなんて、言わないくせに)
照れる私を見て、ふっと笑う彼の頬も、ほんのちょっと赤い。
「ちゃんと思ってるよ。お前の事」
あぁ、なんで、こんなに好きにさせるの。
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クロハ(プロフ) - ありがとうございます…最高です… (2017年8月7日 14時) (
レス) id: 6a4238f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ - ありがとうございます(´；ω；｀) (2017年8月4日 18時) (レス) id: 874f7f8e04 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名(プロフ) - クロハさん» わかりましたー！ (2017年8月4日 15時) (レス) id: b502a9e7b5 (このIDを非表示/違反報告)
クロハ(プロフ) - またまた失礼します(*´-`)エイジ君で甘めなのお願いできますか？ (2017年8月4日 2時) (レス) id: 6a4238f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名(プロフ) - 翡翠さん» 本当ですか！そういっていただけて嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします！ (2017年8月1日 20時) (レス) id: 60b5c0e445 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬名 郁 | 作成日時：2017年4月7日 21時
