ヘビースモーカー《カンタ》 ページ5
「煙草、やめたら？」
いつの間にか帰ってきていた彼が隣に並ぶ。
2月の夜はまだ肌寒くて、ベランダの柵に肘をついて息を吐く。
「佐藤には関係ない」
「いい加減その呼び方やめてくれない？」
私が何も答えないでいたら、彼は白い息を黒い空に霞めた。
"付き合っているの？"と聞かれれば、"yes"と答える、そんな関係にある私達だが、多分、世間一般的に言う恋人とはかけ離れている気がする。
多分、好きという感情よりも、一緒に居て楽という理由から、二人で過ごす時間が長くなって、
そのまま成り行きで付き合っただけであって、
深い恋愛感情というものは私たちの間には存在しないはずだ。
「吸ってるとさ、心が綺麗になってゆく気がするの。」
「体は汚れていくよ」
"そうだね"と苦笑いを返す。
なんて言ったらいいか分からなかった。
「ねぇ、佐藤」
彼は返事をする訳でもなく、体だけ少しこちらに向けて聞く体制を整えた。
「煙草って1本吸う度に、5分寿命が縮むんだってさ。」
「つまり、私は今こうしている間もゆっくりと自分を殺してるってわけ」
何も言わなかった。
ただ黙って私を見ていた。
汚れた肺に、澄んだ空気を流し込む。
「俺以外の前では吸わないでね。」
「ずっと一緒にいるからさ」
遠回しの告白のように聞こえたけど、下手に自惚れるのも良くないので、考えるのをやめた。
「寛太も吸う？」
「いや、いい。」
優しく微笑む横顔を、ずっと見ていたいって、そう思った。
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ボン人.おるたなー - あ!水溜りボンドだー!嬉C超えの嬉Dー!! (2017年8月11日 10時) (
レス) id: eebcc8fec2 (このIDを非表示/違反報告)
郁(プロフ) - 鈴さん» そらちぃですね！！了解しました！ (2017年4月4日 15時) (レス) id: b502a9e7b5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - いつも小説見てます！ リクエストなんですけど…そらちぃでSになるやつお願いします。 (2017年4月4日 15時) (レス) id: 7693f00e69 (このIDを非表示/違反報告)
郁(プロフ) - 雪丸さん» はじめくんですね！！お好みのシュチュエーションなどはありますでしょうか！？ (2017年4月4日 13時) (レス) id: b502a9e7b5 (このIDを非表示/違反報告)
雪丸 - はじめしゃちょーのやつ沢山みたいです！ (2017年4月4日 13時) (レス) id: aeb3e095eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：郁 | 作成日時：2017年2月4日 21時
