徒歩10分《シルク》 ページ35
10分。
この10分は、もしかしたら彼女の一番近くにいる時間かもしれない。
学校から、駅までの徒歩10分。
たわいもない会話をしながら、たまに手を繋ぎながら歩く道は、恐ろしいほど短いように思えた。
今日も、気がついたら駅はもうそこ。
着いたら、お別れだ。
「ねぇ、先輩」
「おう」
不意に掴まれた手を、握り返す。
「今日右行きません？」
二つに別れた道の右側を指さす。
右は、店が多く立ち並ぶ商店街、もう片方は、駅へと続く道。
クイ、と握られた手を引かれる。
「ほら！あっちに新しいアイス屋さん出来たじゃないですか！あれ私食べてみたかったんですよね〜〜」
「アイスならコンビニで買ってやるから」
「それじゃダメなんです…」
結ばれた二人の手の、指と指が絡まる。
「そっち行ったら駅ついちゃうじゃん…」
消え入りそうなほど小さな声だったけど、ちゃんと聞き取れた。
(それはまだ帰りたくないって意味で捉えていいのか？)
「んじゃ、右行くか」
(俺も、新しい店気になるし。ただそれだけだし。)
満面の笑みで"うん！"と頷ずく彼女は、なんだか凄く可愛い。
前言撤回。
好きな人が一緒の場合は、駅まで徒歩1時間。
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ボン人.おるたなー - あ!水溜りボンドだー!嬉C超えの嬉Dー!! (2017年8月11日 10時) (
レス) id: eebcc8fec2 (このIDを非表示/違反報告)
郁(プロフ) - 鈴さん» そらちぃですね！！了解しました！ (2017年4月4日 15時) (レス) id: b502a9e7b5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - いつも小説見てます！ リクエストなんですけど…そらちぃでSになるやつお願いします。 (2017年4月4日 15時) (レス) id: 7693f00e69 (このIDを非表示/違反報告)
郁(プロフ) - 雪丸さん» はじめくんですね！！お好みのシュチュエーションなどはありますでしょうか！？ (2017年4月4日 13時) (レス) id: b502a9e7b5 (このIDを非表示/違反報告)
雪丸 - はじめしゃちょーのやつ沢山みたいです！ (2017年4月4日 13時) (レス) id: aeb3e095eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：郁 | 作成日時：2017年2月4日 21時
