かわいい《ツリメ》もも@Youtuber好きさんﾘｸ ページ21
気付いたら8時を過ぎていた。
「うわっ……！」
慌てて家を飛び出したけど、間に合うはずがなくて。学校についた時にはもうHRは始まっていた。
静かに教室のドアを開けたはずなのに、入った途端一気にみんなの視線が集まる。
「なんだ、遅刻か。早く席につけ」
先生の冷たい視線を背に、自分の席についた。
「……おはよう」
後ろから小さい声でそう聞こえた。
「おはよう」
私も小声でそう返したのは、後ろの席のツリメくん。
そう、このツリメくんこそが今日の遅刻の原因なのだ。
この人に、"かわいい"って言われたくて……
いつもより早めに起きたはずなのに、慣れないメイクに時間を取られ見事に遅刻。
これでかわいいって言って貰えなかったら今日の遅刻はなんの意味もない。
「なんで遅刻したの？」
HRが終わると早速ツリメくんに聞かれた。
「えっと……まぁ、色々とあって」
「ふーん」
不意に目が合って、じっと見詰められる。
「な、なに……？」
「んー、今日のAちゃんなんか違う」
(気づいた……！)
心の中でガッツポーズをしていると、"でもなんで違うのか分からない"と付け加えられて少しがっかり。
「メイク、だよ、多分」
「えー、メイク？なんで？」
「えっと、それは……」
鈍感な君は本当に気づいていないんだろうな、私の気持ちに。
だったら、言わなくちゃ。
一生気づかれないかもしれない。
「かわいいって言われたくて……君に」
恥しくて下を向いたまま、声は震えてた。
彼がどんな顔をしているか気になるけど、顔を上げられない。
「かわいい」
「えっ、」
ぱっと顔を上げると、いつもみたいにニコニコ笑うツリメくんがいた。
「Aちゃんはいつもかわいいよ。
でも、俺のためにお洒落してくれたならもっとかわいい。」
君の真っ直ぐな言葉がそのまま胸に入ってきて、胸がきゅうって苦しくなった。
でも、嫌じゃない。
これが恋の痛みだって知ってるから。
「うん、ありがとう！」
ニｯとはにかむ君が好きだ。
きっと、今日も明日も明後日も、私は君に恋するだろう。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
初々しい感じがイメージが浮かんだので、書いてみました。
青春……
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ボン人.おるたなー - あ!水溜りボンドだー!嬉C超えの嬉Dー!! (2017年8月11日 10時) (
レス) id: eebcc8fec2 (このIDを非表示/違反報告)
郁(プロフ) - 鈴さん» そらちぃですね！！了解しました！ (2017年4月4日 15時) (レス) id: b502a9e7b5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - いつも小説見てます！ リクエストなんですけど…そらちぃでSになるやつお願いします。 (2017年4月4日 15時) (レス) id: 7693f00e69 (このIDを非表示/違反報告)
郁(プロフ) - 雪丸さん» はじめくんですね！！お好みのシュチュエーションなどはありますでしょうか！？ (2017年4月4日 13時) (レス) id: b502a9e7b5 (このIDを非表示/違反報告)
雪丸 - はじめしゃちょーのやつ沢山みたいです！ (2017年4月4日 13時) (レス) id: aeb3e095eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：郁 | 作成日時：2017年2月4日 21時
