着信<Motoki>真紘さんリク ページ19
冬休みが終わりました。
しかし、課題が終わっていません。
「ちくしょう……溜め込むんじゃなかった……」
初日から余裕ぶちかまして、ゲームばっかしていた自分を恨む。
机の上には山積みになった課題たち。
その横に置かれた時計をチラッっと見る。
時刻は一時を回ろうとしていた。
「はぁ……」
ため息をついたって課題が飛んでいくわけでもない。
気合いを入れて、終わらせなければ……
そう自分にいい聞かせて、再び課題に取り掛かろうとした時、
〜〜♪
携帯の着信音が鳴った。
「ん?誰だこんな事遅くに……」
「……!?」
画面を覗き込むと、そこには"モトキさんから着信"の文字。
それを見た途端、心臓が飛び跳ねる。
驚いて携帯を落としそうになったけど、すかさずキャッチして、電話に出る。
「……もしもし」
「夜遅くにごめんね」
電話越しに聞こえる彼の声。
冬休み、お互いに予定が会わなくて、実は一度もあっていない。
だから、とても懐かしく感じて、ゆっくりと喋る声が落ち着く。
「ううん、どうしたの?」
「いや、もしかしたらまだ課題終わってなくてやってるんじゃないかなぁって思って」
図星を付かれて返答に困る。
私が何も言わないでいると、"やっぱりそうなんだ"と笑われた。
そんな彼の笑い声でさえ愛おしくなってしまって、受話器を耳に押し当てる。
「用件はそれだけですか……」
「いや〜、まぁ何となく、Aの声が聞きたくなった」
不意の一言。
モトキ君は、こういう事を恥ずかしげもなくサラッと言ってしまうものだから怖い。
「そ、そうですか……」
「迷惑だった?」
「いやいや、全然!
結局冬休み一度も会えなかったし、私も聞きたかったから……」
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吉田(プロフ) - ハム太郎さん» りょーかいです!遅くなってしまうかも知れませんが、書かせていただきます! (2017年1月30日 0時) (レス) id: 93b652cbb9 (このIDを非表示/違反報告)
ハム太郎 - 突然リクエストすみません!ダーマ君のツンデレと、ちょっとした口喧嘩みたいな感じお願いします! (2017年1月24日 23時) (レス) id: 0d5f2094d5 (このIDを非表示/違反報告)
吉田(プロフ) - くるみんさん» 読んでいただきありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです……!!また是非よろしくお願いします! (2017年1月19日 18時) (レス) id: e763583aca (このIDを非表示/違反報告)
くるみん(プロフ) - きゃぁぁぁぁぁ!ありがとうございます(泣)めちゃくちゃキュンキュンしましたリクエスト答えていただけて嬉しいです!またよろしくお願いします!つぎの更新楽しみにしてますね (2017年1月19日 18時) (レス) id: 17d8573057 (このIDを非表示/違反報告)
吉田(プロフ) - kinoさん» わぁぁぁ……!!いつも読んでいただき誠にありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです……メンバーさん一人一人個性豊かなので、それを出して行けたらなと思っています。 (2017年1月19日 0時) (レス) id: 93b652cbb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:郁 | 作成日時:2016年12月26日 0時