検索窓
今日:7 hit、昨日:2 hit、合計:56,038 hit

君の元へ<Ndaho> ページ12

"会いたい"

彼女からのメールに気づいたのは、日付が変わる少し前。
急いで電話をかけたけど、繋がらない。
不安に襲われた。もしかしたら、なにかあったのかもしれない。

気付いたら、俺は家を飛び出していた。


人気のない夜道を走った。

ただひたすら走った。


走ってる時は、苦しいとか、そんなんじゃなくて、彼女の事が頭に浮かんだ。

会いたい、早く会いたい。


彼女の家に着くと、躊躇うことなく、インターホンを押した。

ピンポーン

すると、中からドタドタと足音が聞こえて、

ガチャ

勢いよく扉が開いた。


「ダホくん……!」

「A、ごめん、遅くなって。」

彼女は、少し驚いた表情をしてから、
"ここじゃあれだから"と、中へ入れてくれた。



「コーヒーでも入れようか?」

「うん、大丈夫。」

「走ってきたの?痩せちゃうよ」

「うん」

「今日の動画みたよ」

「ありがとう」





「ねぇ、A……」

隣に座る君がこちらを見る。


「……会いたかった」

彼女を、ギュッと抱きしめた。
耳元で、"どうしたの?"というAの声。
それが恋しくて、愛おしくて、さらに強く抱きしめた。

「うん、私も会いたかった。」

「私ね、今日いきなりダホ君に会いたくなっちゃってさ。あんなメール送っちゃったけど、忙しかったよね。ごめんね。」

「いいよ、いつでも飛んで来るから。」


俺がそう返すと、"そっか"と言う彼女の腕が背中に回された。




「好き」
「俺も」

奏<Ndaho>→←触れたい<Silkroad>



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
123人がお気に入り
設定タグ:Youtuber , Fischer's , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

吉田(プロフ) - ハム太郎さん» りょーかいです!遅くなってしまうかも知れませんが、書かせていただきます! (2017年1月30日 0時) (レス) id: 93b652cbb9 (このIDを非表示/違反報告)
ハム太郎 - 突然リクエストすみません!ダーマ君のツンデレと、ちょっとした口喧嘩みたいな感じお願いします! (2017年1月24日 23時) (レス) id: 0d5f2094d5 (このIDを非表示/違反報告)
吉田(プロフ) - くるみんさん» 読んでいただきありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです……!!また是非よろしくお願いします! (2017年1月19日 18時) (レス) id: e763583aca (このIDを非表示/違反報告)
くるみん(プロフ) - きゃぁぁぁぁぁ!ありがとうございます(泣)めちゃくちゃキュンキュンしましたリクエスト答えていただけて嬉しいです!またよろしくお願いします!つぎの更新楽しみにしてますね (2017年1月19日 18時) (レス) id: 17d8573057 (このIDを非表示/違反報告)
吉田(プロフ) - kinoさん» わぁぁぁ……!!いつも読んでいただき誠にありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです……メンバーさん一人一人個性豊かなので、それを出して行けたらなと思っています。 (2017年1月19日 0時) (レス) id: 93b652cbb9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2016年12月26日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。