▼巨匠(リクエスト) ページ11
バレないように、見つからないように。
誰にも秘密で
だけど、
やっぱり愛おしくなってしまって、
「A」
「やめてください、仕事中に名前で呼ぶのは」
堅苦しい敬語、ニコリともしない、
俺たちは、人前で名前を呼ぶことすら許されない、そんな関係。
「そんな怖い顔すんなよ」
頬に触れようとする俺の手を振り払うけど、
その後に、
「こっち」
腕を掴まれて、
非常ドアの向こう、人目のつかない所へ、
外に出ると、すっかり秋めいた空と、爽やかな風が俺たちの間を吹き抜けた。
「涼し…」
靡く黒髪、透き通るような白い肌、
俺は吸い込まれるように手を伸ばした。
「寺中さ…」
「今は友将だろ」
ピンク色の頬に触れると、顔を上げた彼女と目が合って、
「今はダメ……」
「ダメじゃない」
優しく、そっと、
割れ物を触る時のように、
控えめのグロスが塗られた、唇に、
キスを落した。
離れては、また繋がって、
お互いを求め合う。
トロンとした目をする彼女は、今にもとろけてしまいそうだ。
「ふぁっ……」
度々漏れる吐息が、妙に色っぽくて、そそる。
こんな声誰にも聞かせたくない。
と思っていた矢先、
「あ、」
と声を漏らして、申し訳なさそうにこちらを見るのは、
「よ、しかつさん」
俺も、彼女も、
きっと頭の中は、真っ白。
しまった……
「あ…ごめん、俺、あ、煙草忘れた」
義勝はそう言い残すと、風のように去っていった。
頭が理解に追いつかなくて、義勝が去った後も、しばらくその場をポカンと見つめたまま。
「友将の、ばか。」
頬を赤く染めて、俺を見る彼女の瞳が、
可愛くて、
そっと抱き寄せた。
「ここまできて、抱きしめるとか」
「本当、ばか。」
俺たちの関係に、メンバーはもうとっくに気づいてただなんて、
義勝に言われるまで思いもしなかった。
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アソパソマソ - 古賀さんが告白するのを読みたいです。 (2017年7月29日 12時) (
レス) id: a0dcacaca2 (このIDを非表示/違反報告)
首藤(プロフ) - リクエストありがとうございました！！文章まとまり無さすぎてすみません……読んでいただきありがとうございました！！ (2016年11月17日 19時) (レス) id: e763583aca (このIDを非表示/違反報告)
すずめ(プロフ) - リクエスト書いていただき本当にありがとうございました！とても感動しました…( ´^`° ) (2016年11月17日 18時) (レス) id: 4c26696416 (このIDを非表示/違反報告)
首藤(プロフ) - あっぷるさん» リクエスト誠にありがとうございます！書かせていただきますね！ (2016年11月13日 22時) (レス) id: e763583aca (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる - 義勝が、彼女とデレデレしてるのを読みたいです！笑 (2016年11月13日 22時) (レス) id: 2783465865 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：郁 | 作成日時：2016年10月12日 18時
