検索窓
今日:3 hit、昨日:11 hit、合計:4,915 hit

No.1 ページ2

いつものようにベランダに出てみてはふとため息をこぼす

こんな静かな夜が好きだったりする

A「……ねぇ、貴方私もうこんな世の中に飽き飽きしているのよ。私だけが不老不死だなんて神様はきっとどうにかしているのね」

最近見るニュースで世間を賑わせているのは探偵やら怪盗やらそんなのばかり

A「生まれ変わっても……だなんて言って期待させておいて貴方全然迎えに来てくれないじゃないの……………酷い人」

月明かりに照らされた母の形見である輝くサファイアのネックレスをちらりと見ては再びため息をもらした

A「さてと…寝ようかしら。明日も取材が入っているし」

彼女が中に入ろうとしたその時だった















































































?「今晩は、お嬢様」





























彼女は声のする方へと体を向けた

A「あら、噂の怪盗さんね。はじめまして」

キッド「私を見て驚かないとは…面白いお方ですね」

A「ふふっそうかしら。貴方のような坊やに驚くも何もないわ」

キッド「ええそのようで」



''ですが私は坊やではありませんよ?''



ベランダの手すりからAの前に飛び降りてはこう耳元で呟くキッド



''あらどうかしら?私からしたらまだまだ坊やよ?''


とAもキッドの耳元で呟く


キッド「……(このキザっぷりに動じないとは)」

少しポカーフェイスが崩れそうになったがなんとか保った

いつでも冷静かつキザなのが怪盗キッドであるからだ

A「それで今日のご用件は」

キッド「先日テレビにて貴方をお見かけいたしまして今日はその……」

A「貴方の狙っている物ではないけれど私からのプレゼント」

と言いAはキッドの首にネックレスをさげてやった

キッド「え?」

A「ふふっそれは母の形見…けれどねもうこんなに長い事生きているとそういう物も必要なくなるのよ」



''私、この世にもう飽きているの''



キッド「飽きている……ですか」

A「ええ貴方が来てくれた事も私にとってはそんなに衝撃的な事じゃないわ」

キッド「それほど沢山の出来事が生きている間にあったと…」

A「そんな感じよ。次私が驚くとしたらそれはそうねぇ……………」


''この世が滅びる時くらいかしら''


そう言って微笑む彼女は宝石よりももっと美しかった

No,2→←設定



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.9/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ほのか | 作成日時:2017年6月25日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。