No.3 ページ5
少し心地良い風の吹くベンチ
周りの木々はさわさわと音を立てる
クロが座るその隣に私も座った
クロ「お前の過去の話をもう少し聞かせてくれねェか」
私は頷く
A「私が通報されたある日のこと……＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿___________＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_
___________
〜約10年前〜
？「お前が新しい仲間か」
A「…はい」
？「あの島のガキなら俺には良い印象がないだろう」
A「はい」
？「はっきり物を言うガキだな、貴様」
船長は鉤爪を私にビシッと向けてこう言った
フック「まあ、良い。俺の名はキャプテン・フック！ネバーランドを領地にしようと何度も試みている」
船員1「けど！船長はアホだから、何度やっても無理なんだよな！」
フック「うるせぇ！てめぇは黙って舵をとれ！…で、貴様の名前はなんだ」
A「Aです……ピーターにこの船に落とされました」
フック「…まだ子供とは思うんだがな、あの奇妙な島の掟じゃ仕方ねぇか。ネバーランドのガキはなぜ大人にならねぇんだろうな」
A「わかりません」
船長の独り言に答えながらも、海を見渡した
見た事のないキラキラがたくさん
目の前がかがやいた
フック「この手はあの糞ガキに切り落とされた」
見るからに不便そうな鉤爪だった
A「………………」
フック「お前は、この俺に一生の忠誠を誓えるか」
悲しそうな横顔に気づき、見てはならないものを見てしまった気がした
A「……もちろんです」
船長は少し驚いたような感じで私を見下ろした
フック「そうか…じゃあ、貴様には明日から銃の使い方を教えてやる。この船にはスナイパーが居ねぇんだ」
続く (更新停止中)
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作者名：ほのか | 作成日時：2017年5月10日 21時
