世界が一変 ページ6
ゴーン、と忍たま学園の鐘の音が学園内に響いた。起床の合図の鐘である。
事務員の朝は早い。私は、ゆっくりと目を開けふすまからこぼれる朝日を見た。昨日の出来事が、何やら夢のようだ。
本当に、私はあの利吉さんに告白されたのだろうか。
布団から、体を離し鏡の前へ座る。ぼさぼさとなった髪を櫛でときながら、ぼーっと自分の顔を見ると昨日の光景が思い出してきた。すり、と頬を撫でると顔が熱くなる
A「冗談よね、冗談。まさか利吉さんが、そんな」
一体誰に向かって言っているのだろうか。
熱くなった頬を冷やすため、何度も手で仰いだ。
しかし、夢だと思っていたことは現実のようだった。
＿＿＿＿＿
＿＿
利吉「やあ、Aさん」
A「っえ、利吉さん？」
事務員の仕事である学園の清掃として、私は玄関近くを箒ではいていた。すると、目の前にはとても爽やかな笑顔でこちらに挨拶をするシティボーイがいるではないか。
A「今日も来られたんですね。山田先生に御用が？」
利吉「いや、今日は君に」
え？私？と、指をさすと彼は笑顔のまま。なんだろう
A「あの、用ってのは」
利吉「ちょうど用事でここ通りかかったんだ。君の顔が見たくなったんだ」
何食わぬ顔で言うものだから、顔がぶわっと熱くなる。
いつもの私なら普通に利吉さんと話すだろう。けれど、昨日の今日だから少し意識をしてしまう。
そして、利吉さんは数分話したあと帰った。本当に通りすがりのようだったのだろう。
＿＿＿＿次の日
A「ん？今日も利吉さんが来てる」
洗濯物を取り込み外を歩いていると何やら小松田君に小言を言っている利吉さんを見た。
三日続けてくることは、さほど気にすることでもない。私は軽く利吉さんに挨拶をした。
しかし、彼は
＿＿＿＿＿一週間後
A「…あの、利吉さん。ほぼ毎日忍術学園に来られてますよね」
利吉「そりゃ、君に会いたいからね」
何ともドストレートな…
学園の長屋の廊下で、何食わぬ顔をしてお茶をすする利吉さん。
私はその隣で、書類の整理をしていく。
その時頭の中で、ある言葉がフラッシュバックする。
＿＿＿＿＿「私が、本気で君のことが好きだということをわからせればいいんだね？」
その言葉を思い出して、思わず勢いよく頭を振った。
A(冗談、に決まっているわ)
こんな男前、私のことを好きになるなんてありえない。
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小桜(プロフ) - 利吉さんも夢主ちゃんも可愛すぎて、めちゃくちゃキュンキュンしました！恋してる２人、最高です！ (2022年1月14日 17時) (
レス) @page26 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
てぃむ(プロフ) - シャボンさん» シャボン様コメントありがとうございます。更新遅くなって申し訳ありません、ぼちぼち更新していきます！ (2021年5月5日 2時) (レス) id: b23272bc02 (このIDを非表示/違反報告)
シャボン(プロフ) - めっちゃキュンキュンしました！！！利吉くん最高！更新待ってます！！ (2021年3月23日 2時) (レス) id: 6f7993ebf5 (このIDを非表示/違反報告)
てぃむ(プロフ) - あみんさん» 嬉しいです！ありがとうございます。生徒たちへの反応はこれからのお話で分かるので、どうぞご期待ください！ (2021年1月9日 0時) (レス) id: b23272bc02 (このIDを非表示/違反報告)
あみん(プロフ) - なんか話が続くつれに胸がキュンキュンしてやばいです！生徒達の反応が気になります！！応援しています！ (2021年1月6日 20時) (レス) id: ace2dffc29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てぃむ | 作成日時：2020年9月6日 2時
